クリスマスのスイーツと言えば…
クリスマスのテーブルを飾るケーキといえば、サンタクロースやツリーなどのデコレーションを施した“いちごが乗ったショートケーキ”。
日本では定番の光景ですが、海外にはそれぞれの国の定番のクリスマススイーツがあります。
今回は、そんな世界のクリスマススイーツについてご紹介します。
クリスマスにショートケーキは日本だけ?
子どもの頃は、『他の国の人達もクリスマスイヴにはいちごのショートケーキを食べている』と思っていました。
でも、『クリスマス=ショートケーキ』は日本の定番であって、海外ではそもそもケーキを食べない国もあると聞いてビックリ!
他の国の定番を紹介する前に、まず日本の定番であるショートケーキを紹介します。
ショートケーキ(日本)
なぜ日本はクリスマスにショートケーキを食べるの?
日本のクリスマスにショートケーキが食べられるようになったきっかけは、ぺこちゃんでお馴染みの不二屋。
不二家が創業した明治43年のクリスマス、ドライフルーツと洋酒を使ったフルーツケーキをベースにフォンダンのコーティングを施し、アラザンで飾り付けをしたケーキが売り出されました。
これがクリスマスケーキの元祖と言われています。
大正11年頃からイチゴやチョコレート、砂糖細工のサンタクロースやツリーなどでデコレーションしたケーキが売られ、全国的に広まりました。
ショートケーキの豆知識
- ショートケーキのshort(ショート)は『サクサクした』という意味
- ショートケーキは日本発祥で、英国圏でスポンジとクリームの層になったケーキは『Layer cake(レイヤーケーキ)』と呼ばれる
- フランスにはいちごを使用した『フレジエ』というケーキがあるが、生クリームではなくカスタードクリームとバターを合わせたクレーム・ムースリーヌを使う
- 初めてショートケーキを作ったのは、不二家創業者の藤井林右衛門またはコロンバン創業者の門倉國輝と言われている
- 毎月22日はショートケーキの日で、これはカレンダーを見ると22日の上に必ず15日(1=いち、5=ご)が乗っているという語呂合わせから付けられた
マツコの知らない世界では『クリスマススイーツSP』を放送
12月19日(火)の『マツコの知らない世界』ではクリスマススイーツSPと題して、“アップルパイの世界”と“日本シュトレンの世界”が放送されました。
今夜8時57 分 #マツコの知らない世界
— マツコの知らない世界 次回は1/3よる9時〜❗️🎍新春SP🎍🍲相撲メシ&大新年会📣 (@tbsmatsukosekai) December 19, 2023
🎅🏻XmasスイーツSP🎄
🍎アップルパイの世界
ゲストは
▼2歳からパイの英才教育を受けてきた女性
筏由加子さん
🇯🇵日本シュトレンの世界
ゲストは
▼365日パンを食べ続ける主婦と年間3000個のスイーツを食べる男性
安武なほこさん、坂井勇太朗さん
お楽しみに💖 pic.twitter.com/EAaQUu60CY
ショートケーキだけではない、世界のクリスマススイーツに注目です!
番組内で紹介されたお店のリンクも載せていますので、ぜひチェックしてみてください♪
“クリスマススイーツSP” (12/19放送) ※タップで開きます
アップルパイの世界
アップルパイの世界を紹介してくれるのは、日本で初めてマーガリンの製造・販売を始めたリボン食品株式会社・代表取締役社長の筏(いかだ)由加子さん。
今専門店も増え、アップルパイブームが起こっているそうです。
日本パイ文化財団の代表理事でもあり、2歳からパイの英才教育を受けていたという筏さんが紹介したのは…
- RINGO
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ワンハンドで食べやすく若者に人気のRINGOのアップルパイは、全て店内で焼き上げを行っています。
マツコさんも思ったより甘くないと絶賛していました。
🍎RINGO のアップルパイ🍎
— RINGO (@RINGO_applepie) December 11, 2023
カスタードがリニューアルしました😌✨
「ミルキー感」と「軽くなめらかな食感」を
お楽しみください♩#RINGO #アップルパイ #144層 pic.twitter.com/2lhgYieGIv - コロンバン
-
マツコさんも『コロンバンは知っているけどアップルパイは知らなかった』と語るコロンバンのアップルパイは、伝統的な網目模様のアップルパイで、紅玉を2つも使っているそうです。
弊社の商品はこちらです。https://t.co/d969XoEvMs pic.twitter.com/avvRgOBXbG
— コロンバン公式 (@colombin_tweet) September 9, 2021 - グラニースミス
-
アップルパイの名店で、4つの定番商品と季節限定商品が販売されています。
クリスマスには限定のアップルパイも販売されています。
12/4(月)から『ホワイトチョコと苺のクリスマスアップルパイ』が販売スタート🎁🍎🎄
— GRANNY SMITH / グラニースミス (@grannysmith_pie) December 3, 2023
りんごと甘酸っぱい苺コンポートを乗せ、ホワイトチョコレート生地を重ねて焼き上げました♩☺️
“オーナメント”をイメージした、グラニースミスのクリスマス期間限定アップルパイです❄️❤️ pic.twitter.com/3WB9xQPFPI - かいちゃんのアップルパイ
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珍しい四角形のフレンチ風アップルパイです。
薄いパイ生地にダマンド生地を乗せ、スライスしたリンゴを乗せて焼き上げているそうです。
今日のおやつ
— め ぐ た ん (@meg_goh_0817) June 3, 2022
【かいちゃんのアップルパイ】🥧
3月にプレオープンされたアップルパイのお店
岐阜市菅生にあるよ🍎
今のところ金曜日のみ営業されているみたい。
りんごが薄ーくスライスして作られていて、パリッとサクサク食べられちゃう😋 結構大きいけど、一枚一気に食べられちゃうかも〜😍 pic.twitter.com/7az4CELUiA - きのとや
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新千歳空港で人気のお店で、ワンハンドで食べれるため空港内の食べ歩きにもおすすめのアップルパイ。
「焼きたてカスタードアップルパイ」
— きのとや (@kinotoya) October 15, 2021
焼きたてのサクサクパイ、食感と香りが楽しめるリンゴ、自家製カスタードをたっぷりつめて、店内工房のオーブンで香ばしく焼き上げました👩🍳
琴似店・ポールタウン店・KINOTOYA BAKE JR札幌駅東口店で販売中です。
お手土産にぜひご利用くださいませ! pic.twitter.com/PzzyFrZcgi - パティスリーアクイユ
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折パイというハラハラ食感が特徴の製法で作られたアップルパイ。
アップルパイには発酵バターを使用し、食べた瞬間バターの香りが広がるそうです。
パティスリーアクイユのアップルパイ。サクサクでバターの香りがして美味しい☺️ pic.twitter.com/7XInWui16A
— まゆ (@mayufanks) April 15, 2023 - りくろーおじさんの店
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チーズケーキでおなじみのこちらのお店のアップルパイは、大阪でアップルパイと言えばここという有名店。
1,480円とお手頃価格なのも魅力。
マツコさんも素朴で安心する懐かしい味だと話していました。
マツコの知らない世界はアップルパイの世界✨
— ミナツキ@Amazonホリデーセール楽しみ! (@mimatuki0602) December 19, 2023
りくろーおじさんのアップルパイ、Amazonで売ってるよー✨https://t.co/Rb6svFvb6o
めっちゃ美味しそう!
クリスマスはアップルパイで決まりかな😆#マツコの知らない世界 #ad
アップルパイ孝太郎-
シナモンを効かせたアップルパイや、完熟いちごを使用した贅沢なアップルパイも販売しているそうです。
ついに買えた!
— ごえもん (@goemon_p) May 24, 2021
大名古屋ビルヂングに新しくできたアップルパイ専門店、あっぷるぱい孝太郎🍎
とりあえず全種類。
9:50くらいに並び始めでいけました(11時時点では50〜100人の並びが😳)
ということで、お昼ご飯はアップルパイです🍎#あかりPりんご部 pic.twitter.com/FBSuMkQUfa - イオンフードスタイル横浜西口
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生地をバターで巻くという逆さ折パイと言う珍しい製法で作られるパイが食べれるのが、まさかのイオン!
- 松之助
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ゴッドマザー平野顕子さんが作る本場仕込みのアップルパイは、ドーム状に生地がありリンゴは生で使い焼き上げるそう。
アイスと合わせて食べるのがおすすめで、アイスで甘さが増すかと思いきや…酸味が引き立って美味しいのだそうです。
【マツコの知らない世界】
— 旅リスト (@tabi_list) December 19, 2023
アップルパイの世界
ゴッドマザーが作るアップルパイ
『松之助 N.Y. 東京・代官山店』 2023/12/19放送
東京都渋谷区猿楽町29-9 ヒルサイドテラスD-11#マツコの知らない世界 #マツコ #マツコ・デラックス #筏由加子
詳しく見る↓ https://t.co/gcQ3oJOurx
日本シュトレンの世界
日本シュトレンの世界を紹介してくれるのは、365日パンを食べ続ける主婦の安武なほこさん、スイーツメディアufu.(ウフ)編集長であるクリーム太朗こと坂井勇太朗さん。
紹介されたのは…
- nichinichi
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生地の中には飴状のキャラメル、生地にもキャラメルを使用し仕上げにはキャラメリゼするなど、キャラメルずくしのシュトレンが紹介されました。
GURUMAN VITAL-
こちらのシュトレンは三角形という珍しい形が特徴。
生地はプレーンとフランボワーズの2種類を使用し、切る度に変わる断面が美しいシュトレンになっています。
- TENERA
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イチオシとして紹介されたこちらのシュトレンは、断面がテリーヌのようなシュトレン。
自家製製粉の小麦粉で作られ、バターを染み込ませ隙間を無くすことでテリーヌのような食感になるそう。
TENERAでシュトレン購入
— 明太フランスおじさん (@_MentaiFrance_) February 6, 2021
このシュトレン目当てでいつも以上に行列がすごかった
肝心の味は最高だった
値段は張るけど(一本3,600円くらい)、出す価値は十分にあった
新フレーバーが出たらまた買っちゃうかも
しかしTENERAは日に日に有名になっていくなぁ pic.twitter.com/zhEmD1BUAW - Boulangerie S.Igarashi
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上はフランス産のフランボワーズ、下はビターチョコとオレンジピールを使用した生地で作られる、他では見れないアーティスティックな断面のシュトレンになっています。
- カタシマ
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老舗洋菓子店のこちらのシュトレンは、お店から40kmも離れた生野銀山で熟成するという、かなり珍しいシュトレン。
3ヶ月熟成された後、シュトレンの蔵出しが行われるそう。
カタシマさんのシュトーレン蔵出し式は無事終了致しました。
— GINZAN BOYZ|生野銀山 (@GINZAN_BOYZ) November 17, 2023
多くのお客様にお越し頂き有難うございます。
土産館では一本¥5000で販売しております。
在庫少となっておりますのでお早めに!
カタシマ様の通販サイトからも購入出来ますhttps://t.co/e3UjOqRT5B pic.twitter.com/ErJJMClUrx - ハルモニア
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通販限定のシュトレン専門店。
シュトレンはイースト菌を使うお店が多いですが、14年継ぎ足しされる自家製のヨーグルト酵母を使うことでまろやかな生地に仕上がるそう。
ブーランジェリースドウ-
2018年の日本シュトレーンコンテストチャンピオンでもあるこちらのお店のシュトレンは、『幻のシュトレン』として紹介されました。
スタジオに登場したのはなんとよもぎを使ったシュトレンで、生地にフルーツは使用せず、大納言やうぐいす豆を使用した、まさに“和”のシュトレン。
ブーランジェリースドウのシュトレンおいしい🥺 pic.twitter.com/WbXI4TaEhz
— yasmine (@mach1_3) December 8, 2021
世界のクリスマススイーツを紹介
世界中でクリスマスにはさまざまな伝統的なお菓子が楽しまれています。
日本でも見かけることの多いシュトレンやブッシュ・ド・ノエルの他、日本ではまだメジャーじゃない北欧のお菓子なども紹介します。
シュトレン(ドイツ)
シュトレンはどんなお菓子?
ドライフルーツやナッツやスパイスなどを、バターを使った生地に練り込んで焼き上げた、クリスマスには欠かせない菓子パン。
表面にはたっぷりの粉砂糖がまぶされているのが特徴で、その姿は毛布にくるまれた生まれたばかりのイエス・キリストを模しているとも言われています。
日持ちするため、ドイツではクリスマスを待つ4週間(アドベント期間)に少しずつ切って食べるという習慣があります。
シュトレンの豆知識
- シュトレンという名前は、ドイツ語の『stollo(柱・支柱)』が語源
- シュトレンの本場ドレスデンでは、毎年シュトーレン祭が開催され、重さ3トンもあるシュトレンを乗せた馬車が旧市街をパレードする
- ドレスデンの名が付いた“ドレスナー・シュトレン”には、バター以外の油脂を使用しないことや、型を使用しないなどの細かいルールがある
- 最も古い歴史は1329年、ナウムブルク(現在のザクセン・アンハルト州)でパン職人たちに組合を作ることが許可され、その代わりに税金とクリスマスにシュトレンを貢ぐ義務が課せられたというもの
- 当時のシュトレンは小麦粉・酵母・水・オイルだけで作られ、バターや砂糖をたっぷりと使った現在のシュトレンとはかなり違いがある
(小麦粉やバターが加えられたのは15世紀以降)
日本でも食べれる?
近年では日本のスーパー(イオンなど)や輸入品を扱うお店、クリスマスマーケットなどで見かけるようになりました。
カルディでは750gの大きめのものから、200gのミニサイズ、さらには抹茶やゆずを使用した和風のシュトレンも販売しています。
今回はカルディでシュルンダー ミニマジパンシュトレン 200gを購入してみました。
シュルンダー ミニマジパンシュトレン 200g ¥598(税込み)
中にはレーズンやオレンジピール、アーモンドやマジパンが入っていて、しっとりしています。
粉砂糖がたっぷりまぶしてありますが甘すぎず、スパイスも強くないので食べやすい味でした。
シュトレンを試してみたい方におすすめのサイズです。
時間とともに熟成が進みラム酒の風味とフルーツの甘さが馴染んでいくので、味の変化も楽しめます。
(我が家は熟成を待つこと無くあっという間に食べ終わってしまいました)
ブッシュ・ド・ノエル(フランス)
ブッシュ・ド・ノエルはどんなお菓子?
日本でもクリスマスケーキとしておなじみのブッシュ・ド・ノエルはフランス生まれのケーキで、一般的に食べられるようになったのは19世紀後半。
“ブッシュ”は木、“ノエル”はクリスマスの意味で、ロールケーキとココアクリームクリームを使って丸太を表現しています。
現在はトンネルのような形の型を使用したムースのブッシュ・ド・ノエルや、さっぱりと食べれるアイスケーキも人気。
ブッシュ・ド・ノエルの豆知識
- 1879年にパリの菓子店のアントワーヌ・シャラボが考案したと言われている
- きのこのデコレーションには、生命の誕生や繁栄の意味がある
- 薪の形の理由は諸説ある
①キリストの誕生を祝って夜通し暖炉で薪を燃やしたことに由来するという説 - ②樫の薪を暖炉で燃やすと、無病息災で一年を暮らせるという北欧の伝説に由来するという説
- ③前の年の燃え残りの薪からできる灰が、火事や雷よけのおまじないだとする説
日本でも食べれる?
日本の洋菓子店でも見かけることが多いブッシュ・ド・ノエル。
不二家やシャトレーゼなどの洋菓子店や成城石井などのスーパー、コンビニでも購入(予約が必要な場合も)することができます。
“お手軽ブッシュ・ド・ノエル”
こちらのレシピは市販のロールケーキを使用したブッシュ・ド・ノエルの作り方です。
ロールケーキを作る場合は専用の型が必要になるので、このレシピのようにロールケーキを準備しておくと、とても楽に作れます!
ロスコン・デ・レジェス(スペイン)
ロスコン・デ・レジェスはどんなお菓子?
スペインでクリスマスに欠かせないのがロスコン・デ・レジェス。
ドーナツのような形で、表面には砂糖漬けのフルーツやアーモンドが乗り、間にクリームを挟んだものもあります。
“王様のケーキ”と呼ばれていますが、生地にイーストを使っておりケーキと言うより菓子パンに近いです。
ロスコン・デ・レジェスの豆知識
- クリスマスシーズンを締めくくる1月6日に家族みんなで食べる
- 中に陶器の人形と乾燥豆が入っていて、人形が当たった人は1日王様になれるというルールがある
- 乾燥豆が当たった人はロスコン・デ・レジェスの代金の支払いをする
- ポルトガルにも王様のケーキと呼ばれる“ボーロ・レイ”がある
- ロスコン・デ・レジェスはオレンジのフラワーウォーターやリキュールを使うのに対して、ボーロ・レイはラム酒やハーブのリキュールを使うという違いがある
日本でも食べれる?
ロスコン・デ・レジェスは、日本では一部のスペイン菓子を扱うお店で購入できるようです。
ですが、なかなか見かけないお菓子なので手作りするのもおすすめです。
ロスコン・デ・レジェス(スペインのクリスマスパン)
こちらのレシピは、オレンジフラワーウォーターの代わりにオレンジ果汁を使用するなど、用意しやすい材料で作れるレシピになっています。
ドーナツのような形ですが、型を使用すること無く成形できます。
パネトーネ(イタリア)
パネトーネはどんなお菓子?
イタリアではドーム型の大きなパン菓子・パネトーネをクリスマスに食べます。
生地には卵黄やはちみつ、オレンジやレモンの皮の砂糖漬け、レーズンなどが入っていて、時間をかけて何回も発酵させるのが特徴です。
この長時間の発酵が日持ちする秘訣なんだとか。
パネトーネの豆知識
- パネトーネはイタリアのミラノ生まれ
- 名前の由来には諸説ある
①『大きなパン(パネ=パン、トーネ=大きい)』という意味であるという説 - ②トニーが焼いたパン(pane di toni)から名前が付いたという説
※ミラノ公ルドヴィーコ・スコルツァの料理番がクリスマス菓子作りに失敗し、弟子であるトニーが作ったお菓子を出したところ評判になったエピソードから - 近年はクラシカルな味の他、チョコレートが入ったものやピスタチオが入ったものなど種類も多い
- 縦にカットする他、スライスして星型にくり抜いたものを重ねて、ツリーのようにデコレーションする食べ方も
日本でも食べれる?
カルディでは500gの大きいものや100gの小さいもの、リモンチェッロ(レモンリキュール)を使用したものが売られています。
イオンや業務スーパーでも販売されていて、手軽に買えるようになりました。
今回は業務スーパーでパネトーネ 400gを購入してみました。
パネトーネ 400g ¥753(税込み)
袋を開けると、豊潤なドライフルーツの香りがします。
中にはレーズンと砂糖漬けのオレンジ・パパイヤ・シトロンが入っていて、ボリューム満点!
軽くトーストして、バターを塗っていただくのもおすすめです。
もし余ったパネトーネが乾燥してしまったら、電子レンジで10秒ほど温めてからトースターで軽く焼くとふわふわになりますよ!
ヨウルロルットゥ(フィンランド)
ヨウルロルットゥはどんなお菓子?
ヨウルロルットゥとは『クリスマスタルト(パイ)』の意味で、サンタクロースの故郷・フィンランドのクリスマスにかかせないお菓子です。
正方形のパイ生地に切れ目を入れ、手裏剣のような形に折りたたみ、真ん中にはプルーンのジャムを乗せます。
仕上げには雪のように粉砂糖をかけるのが定番。
ヨウルロルットゥの豆知識
- ヨウルロルットゥは家庭ごとの味があり、プルーンのジャムの他アプリコットを使う場合もある
- 特徴的な形は、クリスマスツリーの頂上に飾る星をかたどっていると言われている
- 19世紀にイギリスのプルーン入りのお菓子から発展した
- スウェーデンを経由してフィンランドに伝わり、1755年に出版されたスウェーデンの料理本にレシピが掲載されている
- 主にフィンランドで作られるが、スウェーデンでも作られている
日本でも食べれる?
北欧旅行のフィンツアーが運営するカフェ“Hyvää Matkaa!(ヒュバ・マトカ)”や、フィンランド初のカフェ“ロバーツコーヒー”(千歳烏山店・飯能メッツァ店)で、ヨウルロルットゥを食べることができます。
輸入品のお店などでは見かけることが無いので、手作りがおすすめ!
冷凍パイシートとジャムがあれば簡単に作ることができます。
ヨウルトルットゥ
こちらのレシピは、カルディのレシピです。
カルディで買うことができるパイシートやプルーンも紹介されているので、お買い物にも困りません。
クリスマスプディング(イギリス)
クリスマスプディングはどんなお菓子?
イギリスの伝統的なクリスマスのスイーツと言えば、クリスマスプディング。
“プディング”と言ってもプリンのようなお菓子ではなく、イギリスでは『器に入れて焼いたり蒸したりした料理やお菓子』の総称をプディングといいます。
小麦粉とパン粉、スエット(牛のケンネ脂)、卵やお砂糖をあわせたものに、洋酒漬けのフルーツやナッツ、スパイスを合わせて作られます。
混ぜた材料は長時間蒸し上げた後、1〜2ヶ月熟成させるのが一般的で、食べる前に温めてクリスマスディナーの締めくくりに食べられます。
クリスマスプディングの豆知識
- クリスマスプディングを作る日は、アドベント(クリスマス前の4週間)の前の日曜日で『Stir-up Sunday(混ぜまぜの日曜日)』と呼ばれている
- かつては家族が集まり、一人ずつ材料を東から西へ(時計回り)混ぜながら願い事をする風習があった
- プディングの中にはコインや指輪が入っていて、出たもので翌年の運勢を占う
(指輪→結婚、コイン→お金持ち、指ぬき・ボタン→しばらく独身など) - 15世紀初期のものはスープやお粥のようなもので、時代とともに変化し現在のようなデザートになった
- チャールズ・ディケンズ著『クリスマス・キャロル』(1843年)にもクリスマスプディングが登場する
日本でも食べれる?
日本の洋菓子店などで見かけることはありませんが、アマゾンや楽天などでウォーカーのリッチフルーツプディング(リンクはAmazon)が販売されています。
同じものがカルディでも売られていて、カルディでは1300円くらいでした。
クリスマスプディング
色々な材料を揃え、長時間蒸し上げる…ということで手作りはハードルが高いですが、『本格的なクリスマスプディングを作ってみたい』という場合はこちらのレシピがおすすめです。
こちらのレシピは英国大使館のレシピで、手に入りづらい材料は代わりになる材料も紹介しています。
パブロバ(オーストリア・ニュージーランド)
パブロバはどんなお菓子?
パブロバは、メレンゲの上にクリームとフルーツを乗せた軽い食感のお菓子。
外はサクサク、中はマシュマロのようにふわっとしているこのお菓子は、ニュージーランドやオーストラリアが発祥です。
夏にクリスマスを迎えるニュージーランドやオーストラリアでは、パブロバはクリスマスケーキとして欠かせない一品なんだそうです。
パブロバの豆知識
- メインの材料がが卵白のため、小麦粉やバターを使うお菓子よりヘルシー
- 土台の材料は卵白・砂糖・コーンスターチ・お酢で作る
- 名前の由来は世界各地で公演を行った初めてのダンサーとされているアンナ・パブロワ
- 発祥についてはニュージーランド説とオーストラリア説があるが、最古のレシピはニュージーランドのもの
- 元々は色を付けたゼリーを重ねてバレエのチュチュに似せたデザートだった
日本でも食べれる?
近年注目されているパブロバは京都に専門店があるものの、まだまだお店で食べれる機会は多くありません。
出来たてが美味しいパブロバは手作りがおすすめ!
パブロバの記事では、パブロバについての詳しい説明やレシピ、作るときのコツなども紹介しています。
ルッセカット(スウェーデン)
ルッセカットはどんなお菓子?
ルッセカットは、スウェーデンの伝統的なクリスマススイーツで、サフランを使った菓子パンです。
黄色い生地は“太陽”を表していると言われていて、最も太陽の光が少ない時期に食べられます。
細長く伸ばした生地を、両端から反対方向に丸めて、それぞれの真ん中にレーズンを乗せて焼き上げます。
ルッセカットの豆知識
- ルッカセットが登場するのは、毎年12月13日に行われる聖人・ルシアを祝うお祭り
- 12月13日の朝にルッカセットとコーヒーを親の寝室に運ぶ習慣がある
- ルッカセットはスウェーデン語で『ルシアの猫』という意味
- 名前に“猫”が付いている理由は諸説ある
①17世紀のキリスト教の習慣で、猫に扮した悪魔から子どもを守るための魔除けの意味とする説 - ②猫のしっぽの形に似ているからという説
- 形は地方によって異なり、定番のS字の他にはS字をクロスさせたものや『神父さまの髪』という形も
日本でも食べれる?
ルッセカット(スウェーデン風サフランパン)
こちらのレシピは、S&Bのレシピでホームベーカリーがなくても手ごねで作ることができます。
作るときのコツや栄養成分も紹介されています。
クグロフ(オーストリア)
クグロフはどんなお菓子?
王冠のような形のクグロフ型で焼き上げるこのお菓子は、オーストリアのクリスマスに欠かせないお菓子です。
オーストリアからフランスに嫁いだマリー・アントワネットの大好物としても有名で、マリー・アントワネットがフランスに持ち込んだとも言われています。
クリスマスやお祝いごとの時に作るそうで、日本でもクリスマスシーズンにはアイシングやチョコレートでデコレーションされたクグロフが売られています。
クグロフの豆知識
- マリー・アントワネットの好物のクグロフは、ヴェルサイユ宮殿の朝食の定番だった
- トップにホールのアーモンドが乗るのが伝統的なクグロフ
- 中央に穴が空いているのは、均一に火を通すため
- ドイツ語では『Kougelhof(クーゲルホッフ)』と呼ばれ、クーゲルは『丸い形』をホフは『ビール酵母』を表す
※現在はイースト菌を使うが、18世紀以前はビール酵母を使用していた - クグロフで有名なアルザス地方では、コウノトリを表す『cigogne(シゴーニュ)』とも呼ばれている
日本でも食べれる?
クグロフは、日本のパン屋さんや洋菓子店で見かけることが増えました。
cottaや富澤商店ではクグロフ型も売られているので、手作りするお菓子としても人気があります。
クグロフ
こちらのレシピは、富澤商店が紹介するレシピなので、使用する材料や型はお店で購入することができます。
トップにホールアーモンドが乗る伝統的なクグロフのレシピです。
アップルパイ(アメリカ)
アップルパイはどんなお菓子?
リンゴを使ったお菓子は色んな国にありますが、日本の人が“アップルパイ”と聞いて、パッと思い浮かぶアップルパイのイメージはアメリカ発のもの。
アメリカでアップルパイは言わば『おふくろの味』で、日本のように“クリスマスケーキ”というものがないアメリカではアップルパイやパンプキンパイ、ジンジャークッキーを食べるのがクリスマスの定番なんだそうです。
秋から冬にかけてリンゴが美味しい時期のため、クリスマスに作られることが多いようです。
アップルパイの豆知識
- 実はアメリカよりイギリスの方が古い歴史があり、イギリスの料理本でアップルパイの原型が登場したのは14世紀後半
- アメリカでアップルパイのレシピが登場したのは18世紀末のこと
- 移民によってアメリカでりんごの栽培が始まり、リンゴを無濾過のリンゴジュースで煮詰めたアップルバターを生地で包んだものが元になっている
- 熱々のアップルパイにアイスクリームを添えて食べるのがアメリカ流
- 『As American as apple pie(アップルパイのようにアメリカ的)』という言葉があるくらい、アップルパイはアメリカのイメージがある
日本でも食べれる?
アップルパイは日本でもメジャーなお菓子なので、洋菓子店やパン屋さんで見かけますが、最近では“RINGO”や“グラニースミス”などの専門店も人気です。
アップルパイの記事では、おすすめのアップルパイやレシピ、アップルパイの包み方についても紹介しています。
クランセカーケ(ノルウェー)
クランセカーケはどんなお菓子?
ノルウェーのクリスマスや結婚式、5月17日のナショナルデーなど、特別な日に欠かせないのがクランセカーケです。
クランセは『リース(輪・花輪)』カーケは『ケーキ』の意味で、アーモンド風味の生地を円形の型に絞り出して焼き上げたものを、円錐形に重ねていきます。
外側はカリッと、中はもっちりとした食感で、素朴な味わいのクッキーのようなお菓子です。
クランセカーケの豆知識
- 一般的には18個の輪っか状の生地を積み重ねて、アイシングやノルウェー国旗で飾り付ける
- ノルウェーではお祝いの際に手作りのお菓子で祝う風習があり、クランセカーケ専用の型も販売されている
- クランセカーケの型は6枚セットで、1枚の型でサイズの違う輪っかが3つできる形になっていて、合計で18枚焼くことができる
- クランセカーケの歴史はコペンハーゲンのパン職人によって作られたと言われている
- 『アナと雪の女王/家族の思い出』にもクランセカーケが登場している
「アナと雪の女王/家族の思い出」アナとエルサのクリスマス(YouTube)
日本でも食べれる?
クランセカーケを写真などで見たことある人はいるかもしれませんが、お店で見ることはほとんどありません。
手作りするにも専用の型が必要なので、日本で食べるにはハードルが高いようです。
本場の生地では無いですが、例えばクッキー生地を使用してリング状に焼き上げて重ねるなどすると、クランセカーケの雰囲気を楽しめると思います。
クランセカーケ
専用の型が必要になりますが、こちらのページでは詳しいレシピを紹介しています。
材料や作り方に興味がある方はぜひ見てみてください!
まとめ
今回は日本や世界のクリスマススイーツについてご紹介しました。
日本では軽い食感のショートケーキが定番ですが、海外のクリスマススイーツはケーキより“菓子パン”のようなものが多かったです。
華やかさより日持ちやエネルギー補給などを考えた、“寒い時期に合わせたお菓子”という印象でした。
今年のクリスマスは海外の定番も取り入れて、いつもとは違うクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか。