パンの消費量・全国1位の京都
794年に平安京が築かれて以降、約1000年にもわたって日本の中心として栄えた京都は、おばんざいに湯豆腐、にしんそばや鱧料理など和食のイメージがあります。
でずが、実は京都の人はパンが大好きなんです。
私は4年間京都に住んでいましたが、とにかくパン屋さんが多い!そしてどこも美味しい!
今回は、そんな京都で長年愛されてきたご当地パンをご紹介します。
最近ではイベントが開催されたり、ローカルパンとしてテレビで紹介されたりと、ご当地パンはとても注目を集めています。
今回ご紹介する進々堂・まるき製パン・ヤオイソは京都物産展などでも見かけることがないので、ぜひ京都へ行った際に食べてみてください。
京都のご当地パンとして有名なSIZUYAのカルネもこちらの記事で紹介しています。
47都道府県のご当地パンはこちらで紹介しています。
進々堂
最初にご紹介するのは、京都の老舗ベーカリー・進々堂。
京都市内に12店舗を展開している進々堂は、京都の人で知らない人はいないというくらい有名なベーカリーです。
進々堂とは?
進々堂は1913年(大正2年)に創業し、京都で100年以上愛され続けています。
創業者である続木斉さんは日本人のパン職人として初めてフランスに留学した人物で、日本で本格的なフランスパンの製造を開始しました。
お店では自慢のフランスパンの他、クロックムッシュやカレーパンなどの調理パン、デニッシュやあんぱんなどの菓子パン、さらには本場フランスの味を楽しめる洋菓子も取り揃えています。
ちなみに、今では当たり前にスーパーに並ぶスライスされた食パンも、日本で最初に発売したのが進々堂。
“デイリーブレッド”の名で1952年に発売されたパンは、現在でも店頭に並んでいます。
進々堂のパンを紹介
レトロバケット1924ドゥミ
進々堂の看板商品である、フランス産の小麦を使用したレトロバケット1924。
“1924”は、創業者である続木斉さんが初めてフランスに留学した年です。
低温でじっくり一晩発酵させ、高温でしっかりと焼き込んだバゲットは外側はパリッとしたクラスト(皮)、中はしっとりした柔らかさが楽しめます。
ほのかな塩気と小麦の香りがあり、トーストしたバゲットにバターを添えればそれだけでご馳走に!
ちなみに、2006年のフランス産小麦を使ったバゲットのコンクールでは、銀賞を受賞しています。
エネルギー:371kcal
たんぱく質:11.0g
脂質:1.6g
炭水化物:73.9g
食塩相当量:2.0g
※『レトロバケット1924』の半分で計算(この表示値は目安です)
クロワッサン・オ・ブール
自家製の発酵種と発酵バターを使用して作られた、比較的大きめのクロワッサン。
サクサクの表面に、中のもっちりとした食感とバターの香りがするこのクロワッサンは、フランス人のお客さんも絶賛するという自慢の逸品!
ちなみに“ブール”とはフランス語でバターのことです。
進々堂の公式サイトではオススメのレシピも紹介されています。
\ レシピのページはこちら /
※トースターで温めるとより表面のサクサク感が増しますが、高さがあるので焦げないようにご注意ください
エネルギー:287kcal
たんぱく質:4.8g
脂質:18.2g
炭水化物:25.9g
食塩相当量:0.6g
※この表示値は目安です
バナナとくるみのクロッカン
バナナチップとくるみをたっぷりと使った、バナナとくるみのクロッカン。
クロッカンとはフランス語で“カリカリした”という意味で、その名の通りカリカリっとした食感が楽しめます。
上にはグレーズがかかっているので、コーヒーや紅茶といっしょに食べたいパンです。
バナナチップとくるみたっぷりで食感が良く、甘すぎないのでサイズが大きめですがペロッと食べれました。
使っているのがバナナチップだからか、生のバナナを使ったパンとはまた違った風味があります。
エネルギー:515kcal
たんぱく質:6.8g
脂質:27.9g
炭水化物:61.1g
食塩相当量:0.7g
※この表示値は目安です
他にもこんなパンがあります
- しば漬カレーパン
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胡瓜を赤紫蘇と一緒に漬け込んだ“柴漬け”がアクセントになった、京都ならではなカレーパン。
柴漬けは京都の打田漬物のもので、京都老舗によるコラボパンで進々堂の人気商品です。
中には赤紫色の柴漬けがたっぷり! - すぐきピロシキ
-
こちらのピロシキも打田漬物とのコラボ商品。
“すぐき”とはカブの仲間であるスグキナを原料にした京都の伝統的な漬物で、柴漬け・千枚漬けと並ぶ京都三大漬物のひとつです。
中にはシャキシャキ食感のすぐきと豚肉や春雨が入っています。 - クリームパン
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進々堂のパンの中でも人気が高いクリームパン。
昨年リニューアルされ、卵と牛乳にバターのコクが加わったカスタードクリームが25%増量!
なめらかなクリームがたっぷりでボリュームもあります。 - 北山メロン
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進々堂北山店で生まれ、“北山”という地名がついたメロンパン。
サックリとした表面のビス生地と、ほんのりとラム酒の香りが楽しめる人気のパンです。
長年愛されている定番のパン。
オンラインショップはある?
進々堂には公式のオンラインショップ『進々堂お取り寄せSHOP』があり、進々堂を代表するバケットなど色々なパンが購入可能です。
ですが…
こちらのお取り寄せSHOPは2024年3月31日をもって閉店していまします。
最終注文受付は2024年3月15日AM8:59までとなっており、お届けの指定は2024年4月1日(月)までとなっています。
閉店まで残り数日となってしまいましたが、興味がある方はぜひ閉店までにチェックしてみてください。
\ お取り寄せはこちら /
現在、新たにオンラインショップや通販を開始するといった情報は出ておりませんが、今後新たなショップが開店した際にはこちらに追記いたします。
進々堂情報(寺町店)
- 住所
-
〒604-0993
京都府京都市中京区寺町通竹屋町下る久遠院前町674 - TEL
-
075-221-0215
- 営業日
-
7:30〜19:00
[レストラン]7:30〜18:00(L.O.17:00)
[イートイン]7:30〜18:30(L.O.18:00) - 休業日
-
年中無休
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まるき製パン所
次にご紹介するのはまるき製パン所。
テレビでも紹介される有名なお店で、“松原京極商店街”にあるレトロな雰囲気が魅力的なパン屋さんです。
まるき製パンとは?
まるき製パン所が創業したのは1947年。
70年以上もの歴史がある昔ながらの対面式ベーカリーです。
こちらの名物はコッペパンサンドで、朝4時から夕方まで1日に1000個以上も焼いているそうです。
コッペパンサンドはハムやフライを挟んだお惣菜系から甘いものまで種類が豊富!
最近ではテレビやガイドブックでも取り上げられ、地元のお客さんだけでなく観光客も訪れる人気店となっています。
「街のパン屋さん」として
— 朝生ワイド すまたん (@sumatanent) March 28, 2023
地元の人々に愛されているお店が京都・下京区に。
お店の名物はコッペパン。
焼き上がったコッペパンにハムやカツ、コロッケなどをサンド。
明日7時頃からのイマコレMITENAは創業75年「まるき製パン所」に密着しました。 pic.twitter.com/G4gkbE9Y7T
まるき製パンのパンを紹介
ハムロール
まるき製パン一番人気で店員さんのオススメでもあるハムロールは、コッペパンにハムとキャベツが詰まったシンプルなパン。
味付けはマヨネーズ…と、これまたシンプルですが、だからこそ素材の味をしっかりと味わえます。
シャキシャキのキャベツとハムの塩気、マヨネーズの相性が抜群!
ふわふわで軽いコッペパンは少し細めで食べやすいので、大人なら2本3本と食べれちゃうかも。
フィッシュロール
白身魚のフライとピクルスがサンドしてあるフィッシュバーガー。
外側がサクサク、中はふわふわな白身魚のフライとタルタルソースが美味!
中にちょこんと入ったピクルスが良いアクセントになっています。
個人的にはフィッシュロールが一番気に入りました♪
カツロール
ボリュームのあるカツロールは、たっぷりのキャベツとカツが挟まったお惣菜パン。
ちなみにカツはハムカツで、子どもの頃を思い出すような懐かしい素朴な美味しさです!
かかっているソースもまるき製パンオリジナルなんだそう。
他にもこんなパンがあります
- ニューバード
-
『マツコの知らない世界』のローカルパンの世界で紹介されたニューバードは人気商品で、この日はすでに売り切れでした。
カレー味の揚げパンで、一般的なカレーパンのようにカレールーが入っているわけではなく、中はハムが入っていて全体的にカレーの風味がついています。 - 他には、
-
- コロッケロール
- ウインナードッグ
- サラダロール
- オムレツロール
- エビプリカツロール
などのお惣菜パンの他、
- あんぱん
- クリームぱん
- チョコレート
- ピーナッツクリーム
- ミルクアーモンド
- ジャムぱん
などの甘いタイプのパンも種類豊富です。
オンラインショップはある?
残念ながら、まるき製パンに関するオンラインショップやお取り寄せはありませんでした。
懐かしさもある対面式というのがまるき製パン所の魅力でもあるので、ぜひ京都へ行った際にはまるき製パン所に寄って、コッペパンを食べてみてください!
まるき製パン情報
- 住所
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〒600-8356
京都府京都市下京区松原通猪熊西入北門前町740 - TEL
-
075-821-9683
- 営業日
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火〜土曜日 6:30〜20:00
日・祝日 6:30〜14:00 - 休業日
-
月曜日
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ヤオイソ
最後にご紹介するのはヤオイソです。
こちらは“ベーカリー”ではなくフルーツパーラーなので『ご当地パン』と呼んでいいのか悩むところですが、自慢のフルーツを使ったサンドイッチが美味しくて有名なので、こちらも紹介させていただきます。
ヤオイソとは?
ヤオイソが創業したのは、今から150年以上も前の1869年。
家庭で食べる果物やご進物用の高級な果物など、美味しい果物を取り揃える『果物店ヤオイソ』の4件先にあるのがフルーツパーラーヤオイソ(本店)です。
フルーツパーラーがオープンしたのは1972年で、ガイドブックでも見かけるフルーツサンドやミックスジュースをいただけます。
フルーツサンド
ヤオイソ名物のフルーツサンドは、フルーツの美味しさを存分に楽しめるサンドイッチです。
使われているフルーツは、いちご・キウイ・パイナップル・パパイヤ・メロンで、どのフルーツもジューシーで甘くて絶品です!
間のクリームも美味しく、フルーツとの相性が抜群。
※ロイヤルフルーツサンドにはマスクメロン・いちご・パパイヤ・マンゴーがサンドされています。
大粒のいちごの入った断面はインパクトがあります。
その他のメニューは?
名物はフルーツサンドですが、季節のフルーツを使ったパフェやクリーム葛あられ、カットフルーツもあります。
セットにできるミックスジュースも、果物本来の甘味を味わえるのでオススメです!
本日は #サンドイッチデー 🍞
— そうだ 京都、行こう。事務局【JR東海公式】 (@souda_kyouto) March 13, 2023
📍フルーツパーラー ヤオイソ
京都にもいろんな種類のサンドイッチがありますが、局員はフルーツサンドが好きです😋
ということで、老舗果物店で知られるヤオイソさんへ!
1年中おいしい果物がぎっしりの贅沢サンド、何度食べても感動〜😭✨局員#そうだ京都行こう pic.twitter.com/GRhaSX3xSk
またサンドイッチはお持ち帰りもできるので、『お店でゆっくり食べる時間がない!』といった場合には、ぜひテイクアウトしてみてください。
オンラインショップはある?
ヤオイソのフルーツサンドも探してみましたが、オンラインショップやお取り寄せは行っていないようです。
京都へ行く機会がありましたらぜひ絶品のフルーツサンドを食べてみてください。
ちなみに、まるき製パン所とこちらのヤオイソは比較的近い場所にあり、歩いて8分ほどです。
四条大宮のあたりへ行く際には、この2つのお店もルートに入れてみてはいかがでしょうか。
ヤオイソ情報
ヤオイソ四条大宮店(本店)
- 住所
-
〒600-8490
京都府京都市下京区四条大宮東入ル立中町496 - TEL
-
075-841-0353
- 営業時間
-
9:00〜18:00
- 休業日
-
年中無休(年末年始を除く)
ヤオイソ烏丸店
- 住所
-
〒602-0023
京都府京都市上京区御所八幡町104 - TEL
-
075-451-8415
- 営業時間
-
10:00〜17:00
- 休業日
-
不定休
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