クリスマスシーズンになると各地で開催されるクリスマスマーケット。
その楽しみのひとつと言えば、やはり“グルメ”。
今回は、本場ドイツや日本のクリスマスマーケットで見られるグルメ、定番ドリンクのグリューワインの作り方を紹介します。
本場ドイツの定番グルメ
本場のクリスマスマーケットでは、定番のソーセージや、日本では聞いたことがない名前のお料理も登場します。
Glühwein(グリューワイン)
グリューワインはワインにシナモンやクローブ、オレンジの皮などを加えた、クリスマスマーケットには欠かせないホットワイン。
赤ワインで作るのが一般的ですが、最近では白ワインのグリューワインもあります。
- Bratapfel(ブラートアプフェル)
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焼きリンゴが入ったもの
- Erdbeer-Vanille(エルトベーア・ヴァニレ)
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いちごとバニラの風味
- Kinderpunsch(キンダープンシュ)
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ノンアルコール
※kinderはドイツ語で『子ども』のこと
グリューワイン用のマグカップは、街によってデザインが違っていて毎年デザインが変わるためコレクションする人も多いそう。
グリューワインの作り方についてはこちら。
heiße Schokolade(ハイセ・ショコラーデ)
ハイセ・ショコラーデはホットココアのこと。
ドイツでは生クリームが乗ったものが多く、注文すると『Mit Sahne(ミットザーネ)?※ホイップ付きの意味』とよく聞かれるそうです。
ちなみに、ラムが入ったココアは“Lumumba(ルムンバ)“と言います。
Bratwurst(ブラートブルスト)
ブラートブルストは炭火で焼いたソーセージで、クリスマスマーケットの定番グルメ。
小型のパンに挟んで食べるのが一般的で、有名なのはニュルンベルクの『ニュルンベルガー・ブラートブルスト』です。
伝統的にブナの木炭で焼かれるこのソーセージは、約8cmと小ぶりでマジョラムが効いています。
Flammkuchen(フラムクーヘン)
フラムクーヘンは薄い生地にサワークリームを塗った薄焼きピザのような料理で、玉ねぎやベーコンなどを乗せるのが一般的。
ピザとの違いは、トマトやチーズが入らないことです。
Flamm(フラム)は炎、Kuchen(クーヘン)はケーキの意味がありますが、基本的には甘くなく、パリッとした軽い食感でビールやワインと良く合います。
Reibekuchen(ライべクーヘン)
ライべクーヘンは、すりおろしたじゃがいもを揚げたパンケーキのような料理。
“ポテト”と聞くと、しょっぱい調味料を合わせるイメージですが、添えられているのは甘いりんごのムース。
意外な組み合わせですが、この組み合わせがドイツ流。
Currywurst(カリーブルスト)
カリーブルストは、焼いたソーセージにカレー粉とケチャップをかけたシンプルな料理ですが、ドイツでは人気のB級グルメです。
発祥は首都のベルリンと言われていて、日本のクリスマスマーケットでもよく見かけるメニューです。
Pommes(ポメス)
カリッと揚がったフライドポテトを、ドイツではポメスと呼ばれます。
専門店にはいろんなソースがありますが、定番はケチャップとマヨネーズです。
Raclette(ラクレット)
大きなチーズを熱して、溶けたチーズをバゲットなどの食材と一緒に楽しむラクレット。
日本のクリスマスマーケットでも見かけますが、チーズがすぐに固まってしまうので買ったらすぐに食べるのがおすすめです!
Spätzle(シュペッツレ)
シュペッツレはドイツでポピュラーなパスタのような卵麺です。
シュヴァーベン地方の郷土料理で、コシがあるパスタに比べると柔らかい食感です。
チーズを使ったものはケーゼシュペッツレと呼ばれ(マカロニグラタンのような料理)、クリスマスマーケットでも見ることができます。
Lebkuchen(レープクーヘン)
ドイツのクリスマスには欠かせない定番のお菓子であるレープクーヘン。
ナッツやシナモンなどのスパイスを練り込んで作る重量感のあるクッキー。
ドイツではレープクーヘンにデコレーションを施しクリスマスツリーに飾る風習もあり、クリスマスマーケットで見かけるハート型などの可愛いレープクーヘンは家に飾る装飾用として売られているそうです。
Stollen(シュトーレン)
シュトーレン(シュトレン)はナッツやドライフルーツが入ったドイツの伝統菓子です。
『ドイツのクリスマスケーキ』と紹介されることもありますが、発酵させたパン生地を使用していて、食感もパンに近いです。
シュトーレンが生まれたドレスデンでは“シュトレン祭り”があり、重さが3トンもある巨大シュトレンが登場するそうです。
日本のクリスマスマーケットで見るグルメ
日本のクリスマスマーケットでは、ドイツをイメージするものやボリュームのある料理が人気です。
ソーセージの盛り合わせ
日本のクリスマスマーケットでよく見られるソーセージの盛り合わせ。
本場ドイツのソーセージを数種類味わえるので、クリスマスマーケットの人気メニューになっています。
トッピングとしてチーズをプラスできるお店も多いです。
Steak(ステーキ)
豪華でボリュームがある牛ステーキは、クリスマスマーケットの特別な雰囲気を味合うのにピッタリの料理です。
ドイツの屋台では、牛ではなく豚肉のステーキが多く、パンに挟んで食べるそうです。
Weißwurst(ヴァイスブルスト)
白い見た目のヴァイスブルストはドイツ・バイエルン州の伝統的なソーセージで、日本のクリスマスマーケットで見かけることがあります。
本場ドイツでは朝食と昼食の間のスナックとして食べるのが伝統的なため、本場のクリスマスマーケットでは登場しないかもしれません。
ジャーマンポテト
ビールとの相性がいいジャーマンポテトは有名なドイツ料理として、日本のクリスマスマーケットでも度々見かけます。
実はドイツでは『ジャーマンポテト』という名前の料理はなく、“焼くじゃがいも”という意味がある『Bratkartoffeln(ブラートカトフェルン)』が日本で言うジャーマンポテトにあたります。
ボリュームがあるのでシェアもおすすめです。
Sauerkraut(ザワークラウト)
ザワークラウトはキャベツの塩漬けで、ドイツ料理には欠かせない存在です。
日本のクリスマスマーケットでも、ソーセージなどの付け合せとして見かけることが多く、こってりした料理の合間に食べるのにピッタリの料理。
プレッツェル
ドイツのパンとして有名なプレッツェルも、クリスマスマーケットで買うことができます。
ドイツでは1年中売られているプレッツェルですが、クリスマスマーケットでも屋台があり、チーズのかかったものやチョコレートがかかったものなどが売られています。
日本のクリスマスマーケットでは、プレーン・チーズ・バターの3種類をよく見かけます。
チュロス
チュロスは、日本のクリスマスマーケットでよく見かけます。
シナモンやチョコなどのチュロスが多く、片手で食べれるため食べ歩きにぴったりです。
ちなみにドイツのクリスマスマーケットでは、丸いミニドーナツやクレープ、ワッフルなどのスイーツの屋台があるそうです。
家で作れるグリューワイン
クリスマスマーケットに欠かせないグリューワイン。
ワインとスパイス、砂糖やハチミツなどがあれば家でも簡単に本場のようなグリューワインを楽しむことができます。
スパイスは主にクローブ・シナモン・スターアニス(八角)を使用しますが、『買っても使い切らないかも…』と不安な方には、ティーバッグタイプがオススメ。
我が家は毎年ポンパドールのグリューを使っていますが、こちらはバッグの中にオレンジピール・シナモン・クローブが入っているので、赤ワインと一緒に火にかけるだけで完成します。
余ったティーバッグはノンカフェインのハーブティーとしても楽しむことができます。
グリューワインの作り方
材料
- ポンパドール(グリュー) 2パック
※1パックでもOK - お好きな赤ワイン 500ml
※白ワインでもOK - お砂糖かハチミツ(お好みで)
私はお酒が強くないので、キリンの甘熟ぶどうのおいしいワインがお気に入りです。
このワインならお砂糖やハチミツを入れなくても十分甘く、アルコールが得意でない方でも飲みやすくなっています。
手順
※パックの持ち手部分に火が当たらないようご注意ください!
(私はハサミで切り落とします)
そのままでももちろん美味しいですが、今回はシナモンスティック・スターアニス・クローブも入れてみました。
ここにオレンジが加わるとより華やかな見た目になります。
スパイスはカルディで150〜250円程度で購入できます。
アルコールが苦手な方やお子さんには、同量のグレープジュース(果汁100%のウェルチがオススメ)を使うとノンアルコールのグリューワインが作れます。
今回はクリスマスマーケットのグルメやドリンクについてご紹介しました。
グリューワインや温かいドイツ料理で、クリスマスの雰囲気を楽しんでみてください♪