2024.10.2再編集しました
ハロウィンが終わるとやってくる、華やかなクリスマスシーズン。
クリスマスに向けてツリーを飾ったり、プレゼントを考えたり、イルミネーションやイベントに足を運んだりと、キラキラワクワクする季節です。
今回は、クリスマス気分を高めてくれるクリスマスマーケットについて紹介します。
クリスマスマーケットとは?
クリスマスマーケットは、クリスマスまでの4週間のアドヴェント期間に、クリスマスに必要な品物が並ぶ市場のこと。
クリスマスの時だけ飾る特別な飾りや、冬に備えた防寒具や日持ちする食材なども売られています。
メリーゴーラウンドなどのアトラクションがあるマーケットもあり、華やかなイルミネーションも加わって、ドイツのクリスマシーズンは幻想的な雰囲気。
近年では、日本でも各地でクリスマスマーケットが開催され、ヒュッテと呼ばれる小屋ではドイツ料理やクリスマスのオーナメントなどの雑貨が売られます。
クリスマスマーケットはどこが発祥?
クリスマスマーケットの発祥地は、ドイツ・オーストリアとされています。
最も古いクリスマスマーケットについては諸説あり、1434年に開催されたドレスデンが最古であるという説や、1393年に開催されたフランクフルトが最古であるという説、1310年のミュンヘン説や、オーストリアのウィーン説などさまざまです。
その後、ドイツを起点にヨーロッパ全体に広がり、さまざまな国や都市で独自のクリスマスマーケットが開催されるようになりました。
ドイツでは、ドレスデンやフランクフルト、ミュンヘンの他、ニュルンベルク、ベルリンなどなど、大きな都市だけでも2500ものクリスマスマーケットが開催されているそうです。
クリスマスマーケットにまつわる言葉10選
知っているとより楽しめる、クリスマスマーケットに関する言葉をご紹介します。
ヒュッテ (Hütte)
ヒュッテは、クリスマスマーケットで見られる小さな屋台や小屋を指します。
日本のクリスマスマーケットでも見られるヒュッテでは、クリスマス関連の商品や飲食物が販売されます。
クリッペ (Krippe)
クリッペは、キリスト降誕の場面を人形で表現したもので、イエス・キリストとマリア、ヨセフ、羊飼い、家畜たちが並びます。
クリスマスの伝統的な装飾品で、クリスマスマーケットでは大型のジオラマを見ることもできます。
クリストキント (Christkind)
クリストキントは、子どもの姿のイエス・キリストのこと。
時代とともに変化を遂げ、現在では金色の巻き髪に金色の衣装を身にまとい、頭には冠を載せた天使の姿(女性)をしています。
ドイツ・ニュルンベルクなどでは、サンタクロースではなくクリストキントがプレゼントを持ってきてくれるという風習があり、子どもたちの憧れの存在なんだそう。
くるみ割り人形 (Nussknacker)
くるみ割り人形はクリスマスを代表する装飾品で、木工品で有名なザイフェンの特産品。
背中のレバーで人形の口を動かし胡桃の殻を割る人形ですが、屋台で売られているものは飾り用で、日常的に使うことはないのだとか。
人形は王様や兵隊の姿をしていますが、『胡桃を割らせる=苦しい思いをさせる』という意味があり、庶民の鬱憤晴らしの意味もあったそうです。
クリスマスピラミッド (Weihnachtspyramide)
クリスマスピラミッドは、クリスマスツリーの原型になったとも言われる飾りで、ろうそくに火を灯すと熱が上に上がり、頂上のプロペラが回る仕掛けになっています。
家の中に飾る小型のものと、広場に飾る大型のものがあり、東京クリスマスマーケットでは14mの大きさのクリスマスピラミッドを見ることができます。
木のオーナメント (Baumbehang)
木のオーナメントはクリスマスツリー用の飾りで、クリスマスマーケットで売られています。
カラフルな色がついたものもありますが、木工品で有名なエルツ山脈地方では、木の色を活かしたナチュラルなオーナメントが中心です。
ガラスのオーナメント (Glas-Baumschmuck)
ドイツのガラス職人の村である“ラウシャ”は、ガラスのオーナメントや繊細で美しい吹きガラスで有名です。
絵が描かれたガラスボールや、サンタクロースや天使、鳥や植物など様々なオーナメントがあります。
スモーク人形 (Räuchermann)
スモーク人形は、人形の中に専用のお香を入れて、香りを楽しむことができます。
パイプを持った人形が多く、口から煙が出る様子はまるで本当にパイプをくゆらせているように見えます。
ヘルンフートの星
クリスマスマーケットに飾られるヘルンフートの星。
基本は17つの四角錐と8つの三角錐のパーツで作られていて、伝統的なものは赤と白を組み合わせたものです。
イエスの誕生を知らせたベツレヘムの星を表しているとも言われています。
アドベントカレンダー (Adventskalender)
アドベントカレンダーは、12月1日からクリスマスまでの日数を数えるために使われるカレンダーで、各日に小さな扉があり、その中にチョコレートや小さなプレゼントが隠されています。
アドベントはラテン語で『到来』を意味する言葉が元になっていて、4回の日曜日を含むクリスマスまでの4週間のこと。
第1アドベントから第4アドベントまで、毎週日曜日に1本ろうそくを灯していき、4本全てに火が灯るとクリスマスがやってきます。
その時に使う、4本のろうそくが立ったリースのことをAdventskranz(アドベントクランツ)といいます。
今回はクリスマスマーケットについてご紹介しました。
ぜひお近くのクリスマスマーケットへ行って、アドベント期間を楽しんでください♪