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ha-na
1987年3月生まれ。
船橋市在住、食べるの大好きな主婦です。
お菓子作りと写真、絵を描くことが趣味です。
シュネーバルの魅力を徹底解説!由来から作り方まで完全ガイド

シュネーバルの魅力を徹底解説!由来から作り方まで完全ガイド

世界には、日本でも定番となったもの、まだ日本ではあまり知られていないもの、日本で誕生したもの、など様々なお菓子が存在します。

今回は、シュネーバルをテーマに、由来や歴史、作り方などをご紹介します。

目次

シュネーバルはどこ生まれのお菓子?

シュネーバル(シュネバーレン)が生まれたのは、ドイツ南部のローテンブルク・オプ・デア・タウバーという町。

ロマンティック街道の一部として日本人観光客にも人気の場所で、シュネーバルはローテンブルクのお土産として有名です。

クッキーのような生地に切れ目を入れて球体になるように揚げ、パウダーシュガーなどがまぶしてあります。

通常サイズは直径約10cm、直径約3cmのミニサイズも売っています。

ローテンブルクには専門店があり、シナモンシュガーをかけたものやチョコレートでコーティングしたものなど、色々な種類のシュネーバルが売られています。

シュネーバルってどういう意味?

シュネーバルはドイツ語で『雪玉』という意味で、シュネーは『雪』、バルは『玉』のこと。

その名の通り、丸い形とパウダーシュガーがまぶされた見た目から名付けられました。

シュトヒェンネスト(コウノトリの巣)とも呼ばれています。

シュネーバルの由来・歴史

シュネーバルは、フランケン地方とホーエンローエ地方(バーデン=ヴュルテンベルク州の北東)300年以上前から知られており、非常に人気があります。

かつては結婚式などの特別な時にのみ食べられていました。

現在では年間を通じて購入可能で、ローテンブルク周辺のベーカリーカフェなどで販売されています。

シュネーバルを作る時に欠かせない道具とは?

シュネーバルアイゼン

シュネーバルを作る時には、専用のシュネーバルアイゼンと言う道具を使います。

お玉が2つ向かい合わせにくっついたような道具で、球体になっているところに丸めた生地を入れて揚げることで、丸い形に仕上がります。

日本ではあまり見かけない道具ですが、Amazon楽天市場などで販売されています。

シュネーバルの作り方

シュネーバルはクッキーのような生地で、身近な材料で作ることができます。

日本で作る場合、シュネーバルアイゼンを手に入れるのが難しいので、油の中で生地がほぐれないように押さえながら揚げていきます。

今回は100均で手に入る味噌こし網を使ってシュネーバルを作ってみました。

Seriaで購入した味噌こし網

シュネーバルアイゼンのように挟み込むことはできませんが、これを使うと丸い形をキープして揚げることができます。

これを使うと直径約6cmのシュネーバルが作れます。

材料

シュネーバルの材料
  • バター 30g
  • 砂糖 30g
  • 溶き卵 1個分
  • 牛乳 大さじ2
  • バニラエッセンス 適量
  • 薄力粉 200g
  • ベーキングパウダー 2g
  • サラダ油 適量
  • 仕上げ用のパウダーシュガー 適量

手順

STEP
常温に戻したバターを混ぜ、砂糖を加えてすり混ぜる
STEP
溶き卵を少しずつ加えて混ぜ、牛乳とバニラエッセンスを加えて混ぜる
STEP
ふるった薄力粉とベーキングパウダーを加え、粉っぽさがなくなるまでさっくりと混ぜる
STEP
ラップで包んで冷蔵庫で1時間ほど休ませる
STEP
生地を8等分にして麺棒で伸ばす

※ネットだと3mmくらいの厚さと書いてありますが、現地のお店ではもっと薄く伸ばしているようなので、今回はかなり薄く伸ばしています

STEP
両端を残して、1cm幅で数本切れ目を入れる

※今回はピザカッターを使用しましたが、包丁でも可

STEP
生地を交互に持ち上げて、クシャッとまとめる

※生地が薄いので、持ち上げた時に切れてしまうこともありますが、丸めて揚げるので切れていてもOK

STEP
鍋に油を入れて温め、1個4〜5分ずつ揚げる

※上から少しおさえてあげるとキレイな形になります

STEP
油を切り粗熱を取って、パウダーシュガーをまぶす

完成したシュネーバルがこちらです。

ドイツではラム酒を使うレシピもありますが、今回はラム酒は使わずにバニラエッセンスを使用しています。

内側は味が薄いので、追加でパウダーシュガーをかけたり、クリームをつけて食べるのもおすすめです。

今回は、パウダーシュガーをかけたもの以外にシナモンシュガーバージョンも作ってみましたが、どちらも美味しくできました。

作るときのコツ

  • 生地を薄く伸ばす
  • 切れ目を入れた生地は交互に持ってクシャッとさせる
  • 丸める時はゆるく

今回は日本のレシピで見かける生地より薄く伸ばしましたが、そのほうが現地で食べたものに近いかなと感じました。

丸め方ですが、現地の専門店では外側から1・2本内側の生地を持って、クロスさせるようにして丸めていました。

同じようにやってみましたが、間の生地がくっついてしまったので、切れ目を入れた生地は交互に指ですくい、空気を含ませるように丸めるのがおすすめです。

また、丸める際にぎゅっと固くしてしまうと詰まった球体になり中まで火が通らないので、ふわっとゆるく丸めることがポイントです。

シュネーバルの食べ方

シュネーバルはクッキーのような生地をしているで、手で割って食べるのことが多いです。

ポロポロとこぼれやすいので、お皿は必須

ちなみに韓国ではハンマーで割って食べるというスタイルで、専用のハンマーも販売されているそうです。

シュネーバルは日持ちする?保存方法は?

シュネーバルは水分が少なく保存性が高いので、常温で8週間もつと言われています。

賞味期限が長いので、ドイツから日本へお土産として買ってきても安心です。

日本で販売されたシュネーバル

日本ではなかなか見かけないシュネーバル。

でも実は、1988年にスノーボールという名前でミスタードーナツで発売されていたことがあります。

ミスタードーナツで発売されていたスノーボール
スノーボール(チョコレートソース)

現在は発売されていないようですが、『再販してほしい』という声もあるようです。

またバームクーヘンで有名なユーハイムでも、以前シュネーバルが販売されていたようです。

港区赤坂にあるドイツ菓子のお店・ツッカベッカライカヤヌマでは、シュネバーレンという名前で12月〜3月に発売されているようです。

ツッカベッカライカヤヌマのサイトのシュネバーレン
ツッカベッカライカヤヌマ公式サイトより

ですが、2024年12月現在『ご用意はありません』となっており、2022年〜2023年春に販売されて以降販売の情報がないため、今後販売されるかはわかりません。

ツッカベッカライカヤヌマの季節商品の販売は公式サイトから確認できます。

今回は、シュネーバルについてご紹介しました。

日本ではまだまだ知らない人も多く、販売しているお店もあまりないですが、身近な材料で作ることができるので、気になる方はぜひ作ってみてください!

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