ポルボロンとは?名前の由来や幸せの言い伝え、スノーボールとの違いを紹介

ポルボロンとは?名前の由来や幸せの言い伝え、スノーボールとの違いを紹介

口に入れるとホロホロと崩れる、スペインの伝統菓子「ポルボロン(Polvorón)」。

日本では「ポルボローネ」という名前でも知られ、スノーボールによく似た見た目が特徴です。

また、ポルボロンには、食べるときにある言葉を唱えると幸せになれるという、素敵な言い伝えもあります。

今回は、ポルボロンの名前の意味や歴史、幸せの言い伝え、スノーボールなどの似たお菓子との違いや、基本的な作り方をご紹介します。

目次

ポルボロンとは?どこの国のお菓子?

ポルボロンとシナモンスティックとアーモンド

ポルボロンは、スペイン南部のアンダルシア地方で古くから親しまれている伝統的な焼き菓子です。

小麦粉や砂糖、アーモンド、ラードなどを使い、口に入れるとホロホロと崩れるような食感が特徴です。

スペインでは特にクリスマスシーズンによく食べられ、ひとつずつ紙に包まれて販売されることもあります。

日本では丸い形のものもよく見かけますが、スペインでは円形や楕円形など、さまざまな形があります。

ポルボロンの名前の意味と由来

並べられたポルボロンやスパイス・ナッツ

「Polvorón(ポルボロン)」という名前は、スペイン語で「粉」や「ほこり」を意味する「Polvo(ポルボ)」に由来します。

口の中で粉のようにホロホロと崩れる、ポルボロンならではの食感を表した名前です。

ポルボロンとポルボローネの違い

日本では「ポルボローネ」という名前でも販売されていますが、ポルボロンとポルボローネは基本的に同じお菓子です。

スペイン語では、1個の場合は「Polvorón(ポルボロン)」、複数の場合は「Polvorones(ポルボロネス)」となります。

日本で使われる「ポルボローネ」は、この複数形に由来する呼び方です。

ポルボロンの歴史

ポルボロンが発展したアンダルシア地方には、かつてイスラム文化の影響が強く残っており、アーモンドやスパイスを使ったお菓子の伝統が受け継がれてきました。

ポルボロンの起源については諸説あり、スペインの修道院で作られていたお菓子とのつながりも語られています。

アンダルシア地方の修道院
スペインの修道院

また、伝統的なポルボロンには、豚の脂である「ラード」が使われます。

スペインには、ラードなどの油脂を使って作る「マンテカード(Mantecado)」という焼き菓子があり、ポルボロンはその一種としても知られています。

スペインから海を越えて伝わったフィリピンでも、ポルボロンは親しまれています。

フィリピンでは粉ミルクなどを使い、焼かずに固めて作るものが一般的です。

カシューナッツやチョコレートなど、さまざまな味があります。

幸せを呼ぶポルボロンの言い伝え

ポルボロンには、口の中で崩れてしまう前に「ポルボロン」と3回唱えることができると幸せが訪れるという言い伝えがあります。

とても崩れやすく、口の中でホロホロとほどけてしまうので少し難しそうですが、ポルボロンを食べる機会があれば、ぜひ挑戦してみてください。

ポルボロンと似たお菓子の違い

ポルボロンには、見た目や食感がよく似た焼き菓子がいくつかあります。

ポルボロンとマンテカードの違い

「マンテカード(Mantecado)」は、スペインで古くから作られている伝統的な焼き菓子です。

ポルボロンはマンテカードの一種として扱われることがあり、どちらも小麦粉や砂糖、ラードなどを使います。

ただし、マンテカードにはさまざまな種類があり、ポルボロンは特に粉のように崩れる食感が特徴です。

両者の呼び名や区別は、地域や製品によって重なることもあります。

ポルボロンとスノーボール・ブールドネージュの違い

スノーボールクッキー

粉砂糖をまとった丸いクッキーには、「スノーボール」や「ブールドネージュ」があります。

スノーボールは英語、ブールドネージュはフランス語で、どちらも「雪の玉」という意味です。

これらはバターや小麦粉、ナッツなどを使った、サクサク・ホロホロとした食感のクッキーです。

一方、伝統的なポルボロンはラードを使い、小麦粉をあらかじめ炒ったり焼いたりするのが特徴です。

あらかじめ小麦粉に火を通すことで、グルテンの形成が抑えられ、ポルボロン特有のホロホロとした食感を生み出します。

ちなみに、現在はラード以外にもバターやオリーブオイルを使用したポルボロンもあるそうです。

ポルボロンの作り方

小麦粉

ポルボロンは、小麦粉、ラード、粉砂糖、アーモンドパウダー、シナモンなどを使って作ります。

まず、小麦粉をフライパンやオーブンで加熱し、冷ましておきます。

ラードと粉砂糖を混ぜ、アーモンドパウダーや加熱した小麦粉、シナモンを加えて生地をまとめます。

生地を伸ばして型で抜き、オーブンで焼いたら、冷まして粉砂糖をまぶして完成です。

焼き上がったあとも崩れやすいため、しっかり冷めるまで触らないことが大切です。

詳しい材料や写真付きの作り方は、こちらの記事で紹介しています。

本場スペインならではのポルボロンの食べ方

紙に包まれたポルボロン

スペインでは、ポルボロンをキャンディのように紙で包んで販売することがあります。

とても崩れやすいため、包み紙の上から手で軽く握って形を固めてから食べる方法も知られています。

こうすることで、食べるときに崩れるのを抑えられるのだとか。

ホロホロとした食感を楽しむだけでなく、こんな食べ方があるのも面白いですね。

まとめ

ポルボロンは、スペインで古くから親しまれている、ホロホロと崩れる食感が特徴の伝統菓子です。

名前の由来や幸せを呼ぶ言い伝え、似たお菓子との違いなど、知れば知るほど興味深いお菓子です。

ポルボロンを食べるときには、ぜひ「ポルボロン」と3回唱えてみてくださいね。

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