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ha-na
1987年3月生まれ。
船橋市在住、食べるの大好きな主婦です。
お菓子作りと写真、絵を描くことが趣味です。

ポルトガルのお菓子パステル・デ・ナタを紹介!詳しいレシピや有名店、成城石井やカルディのものも紹介

パステル・デ・ナタイラスト
目次

パステル・デ・ナタはどこ生まれのお菓子?

パステル・デ・ナタ

サックサクのパイ生地に卵黄たっぷりのカスタードが入ったパステル・デ・ナタ。

日本ではマカオがポルトガルから中国に返還された1999年にエッグタルトとしてブームになったため、マカオのイメージが強いかもしれませんが発祥はポルトガル

ポルトガルの老舗のパステル・デ・ナタは、パイ生地にカスタードクリームを流し込み、なんと400℃の高温で一気に焼き上げるそうです。

そうすることで、生地はパリッと中のカスタードはとろっと仕上がります。

お好みでシナモンパウダー粉砂糖を振りかけて食べるのがポルトガル流

エッグタルトは同じもの?

エッグタルト

マカオの名物であるエッグタルトパステル・デ・ナタはどちらもカスタードを使ったお菓子ですが、生地に違いがあります。

パステル・デ・ナタ⇒パイ生地
エッグタルト⇒タルト生地

マカオはかつてポルトガルの植民地だったので、ポルトガルからマカオに伝わったと言われています。

エッグタルトブームの2000年頃セブンイレブンで販売していたエッグタルト、美味しかったなぁ♪(復活希望)

『パステル・デ・ナタ』ってどういう意味?

ポルトガル語で『パステル(複数形は:Pasteis:パステイシュ)は“小麦粉で作った生地を使った料理”や“粉を練ったもの”の意味で、イタリアの『パスタ』と同じ語源です。

ナタ』は乳脂肪分や生クリームなどクリーム状のものを表します。

パステル・デ・ナタの由来・歴史

パステル・デ・ナタ

パステル・デ・ナタや日本のカステラの元になったと言われるパン・デ・ローなど、たっぷりの卵黄お砂糖が使われたお菓子が多いポルトガル

そのほとんどが修道院で生まれました。

修道院では養鶏を行っていて、修道女を志願する人は鶏と卵を持参するというルールがあったため、貴重とされた卵をふんだんに使うことができました。

卵黄を使うお菓子が多いのは、祭服の糊付けやワインの澱(おり:浮遊物や沈殿物)を取り除くために卵白を使い、余った卵黄をお菓子作りに活用したからです。

18世紀初め頃にはパステル・デ・ナタは作られていたと言われていて、特にジェロニモス修道院のものが美味しいと有名だったそうです。

ジェロニモス修道院
ジェロニモス修道院

ですが、1820年にポルトガルで起きた自由主義革命により多くの修道士・修道女が追放されました。

彼らは生活の為にパステル・デ・ナタを売り、それが大人気となり、1837年には『Pastéis de Belém(パスティシュ・デ・ベレン)』を創業。

以来ポルトガルを代表するお菓子になりました。

Pastéis de Belém(パスティシュ・デ・ベレン)は現在でも営業していて、当時のレシピを受け継いでいるそうです。

パステル・デ・ナタはどうやって作るの?

パステル・デ・ナタは以下のような材料を使って作ります。

パステル・デ・ナタの基本的な材料
  • パイ生地
  • 卵黄
  • 砂糖
  • コーンスターチ
  • 薄力粉
  • 牛乳
  • シナモンスティック

その他に生クリームを使用したり、バニラエッセンスを使用するレシピもあります。

エッグタルト専用の型もあるそうですが、マフィン型小ぶりのタルト型でも作ることができます。

タルト型

英国で人気の焼き菓子のコンテスト番組であるブリティッシュ・ベイクオフでも、ベイカーに与えられた課題として登場しました。

パステル・デ・ナタが大好物だという審査員のポールが『底には特徴的な渦模様が見て取れる』と話すように、伸ばした生地をそのまま型に敷くのではなく、生地をくるくると巻きカットして、型にそうように伸ばして作ります。

老舗のお店のように400℃で焼くことはできませんが、できるだけ高温で焼くことでサクッとした生地に仕上がります。

パステル・デ・ナタのオススメレシピ

パステル・デ・ナタは冷凍パイシートを使って作ることができます。

ぜひ、できたてを食べてみて下さい♪

本場!ポルトガルのエッグタルト
冷凍パイシートを使ったパステル・デ・ナタのレシピです。
準備しやすい材料で、パステル・デ・ナタ特有の渦巻きの形で作ります。

ポルトガルのエッグタルト
こちらも市販の冷凍パイシートを使用して作れるパステル・デ・ナタのレシピです。
こちらはレモンの皮を使用し、最後にシロップを塗って甘みを足します。

ポルトガルの伝統的なレシピ: パステイ ジ ナータ(カスタードタルト)
こちらはポルトガル観光局のサイトで掲載されている本格的なレシピです。
パイから手作りできるレシピですが、分量が多いので半分や半分以下で作ると良いと思います。

実際に作ってみました

今回は上記のレシピの1つ目の『本場!ポルトガルのエッグタルト』を参考に、実際にパステル・デ・ナタを作ってみました

実際に使った材料作る工程感想作るときのコツもご紹介します。

材料

パステル・デ・ナタの材料
  • ニップン 発酵バター入りパイシート(約18×18cm・2枚入り) 2枚
  • 卵黄 4個分
  • 生クリーム 60ml
  • 牛乳 440ml
  • 砂糖 大さじ4
  • 薄力粉 大さじ2
  • レモン汁 4振りくらい
  • バニラエッセンス 4振りくらい
  • シナモンパウダー 3振りくらい
    ※レシピには【塩 ひとつまみ】もあり用意しましたが、使いませんでした

手順

STEP
鍋に生クリーム、牛乳、卵黄、砂糖、ふるった小麦粉を入れ、なめらかになるまでよく混ぜる
鍋に生クリーム、牛乳、卵黄、砂糖、小麦粉を入れる
泡立て器でよく混ぜる
STEP
シナモンパウダー、レモン汁、バニラエッセンスを加えて弱火で温め、とろみが出てきたら火からおろして冷ます
シナモン、レモン汁、バニラエッセンスを加える
とろみがついたら火から下ろす

今回は写真のように、うっすら線が出るくらいのとろみにしてみました

STEP
冷ましている間に、常温で10分ほどおいた冷凍パイシートを2枚それぞれ25×25cmに伸ばす
冷凍パイシートを綿棒で伸ばす

パイシートを乗せる前に、打ち粉をすると台にくっつかず作業しやすいです

STEP
端からくるくると巻いて、全部巻き終わったら2枚目も同様に巻いていく
伸ばしたパイシートを巻いていく
2枚目も同様に重ねて巻いていく

すき間ができないように、気持ちキツめに巻きました

STEP
12等分にカットする
糸を生地に巻き、端をそれぞれ逆の方向に引っ張って切る
生地をカットしたもの

包丁でカットでも大丈夫ですが、今回は糸を生地にぐるっと巻き付けて両端をそれぞれ逆の方向に引っ張ってカットしました

STEP
型に入れ、指で押してカップ状にする
カットした生地を型に入れたもの
型に添わせてカップ状にする

厚い場所薄い場所が出ないように、全体的に同じくらいの厚みになるように伸ばしました
※薄すぎるとカスタードが漏れる可能性もあるので注意

STEP
冷ましておいたカスタードを、濾しながら8分目くらいまで入れる
カスタードを濾しながら生地に入れる
8分目くらいまでカスタードを入れる
STEP
300℃で予熱したオーブンで約13分焼く

本場では400℃で焼き上げるので、家のオーブンのマックスの温度で焼きました

レシピでは【150〜160℃に暖めたオーブンで20〜25分】になっているので、お手持ちのオーブンでの焼け具合を見て調整してみて下さい

STEP
パイやカスタードに焼き色がついたら出来上がり
焼き上がったパステル・デ・ナタ
焼き上がったパステル・デ・ナタのアップ

焼き上がったら型から出して冷まします
※そのままにしておくと底が柔らかくなってしまいます

作ってみた感想

完成したパステル・デ・ナタ

作るのが大変そうなパステル・デ・ナタですが、冷凍パイシートを使えばあっという間でした。

時間がかかるところも、カスタードのとろみがつくのを待っていた時くらいです。

パイのお菓子はいつも空焼き(パイだけ先に焼く)を行っていたので、『サクッとなるのかな』と心配しましたが、パイもサクサクに仕上がりました

完成したパステル・デ・ナタの表面と側面
完成したパステル・デ・ナタの裏側

型に沿わせる際、指でしっかり押しましたが、焼き上がった底にうっすら渦巻き模様も残っていました。

味は甘さ控えめです。

我が家では1つはそのまま、残りは【パウダーシュガー+シナモンパウダー】で作ったシナモンシュガーをたっぷりかけていただきました。

次回作る時は、カスタードに使用する【砂糖大さじ4】を【砂糖大さじ6】くらいにしてみようと思います。

作るときのコツ

冷凍パイシート

パイ生地について

難しい工程は特にありませんでしたが、パイ生地は室温や温かい場所にしばらく出しておくと生地がダレてしまいます

生地の油分が溶け出してしまうとキレイな層ができず、焼き上がりがサクサクにならなくなってしまうので、『生地が柔らかくなってきた』と感じたら、一度冷蔵庫で冷やしてから作業を進めて下さい。

カットした生地を型に入れて伸ばすときは、指を水で濡らすと作業がしやすいそうです。

焼き色について

オーブンで焼く際、焦げるのが心配な場合は、途中から上にアルミホイルを被せてみて下さい。

ちなみにポルトガルの人は『よく焦げたものを』と注文するくらい、しっかり焼き目が付いたものが好きなんだそうです。

パステル・デ・ナタは日持ちする?

パステル・デ・ナタ

我が家は前日に焼いたパステル・デ・ナタを翌日の朝に食べましたが、基本は焼いた当日に食べきるのが良いようです。

常温では数時間しかもたないそうなので、時間をあけて食べる場合は冷蔵庫で保存しましょう。

冷蔵庫での保存でも賞味期限は当日中になるので、我が家のように翌朝食べるのはおすすめしません
(特に体調不良になることはありませんでしたが…)

冷凍のパステル・デ・ナタもありますが、一部サイトでは冷凍保存不可となっていましたので、やはり当日中に食べるのがベストです。

リベイク方法

我が家は一晩冷蔵庫で保存しましたが、食べる時は電子レンジとトースターでリベイクしました。

電子レンジで常温くらいまであたため、トースターで先に裏側を焼き(トースター付属のトレイにアルミホイルを乗せてた上に並べました)生地の油分がふつふつしてきたらひっくり返して表面を温めます。

先にひっくり返して底を温めたのは、パイをサクサクにしたかったのと、表面を焦がさないようにするためです。
※あくまで私流のやり方なので、参考程度にどうぞ

パステル・デ・ナタが買えるお店

Nossabolo(ノッサボーロ)

Nossabolo(ノッサボーロ)は自由が丘にあるポルトガル菓子のお店で、パステル・デ・ナタはお店の看板商品です。

こだわりの材料で作られていて、パイはザクッと、中はとろっとした絶品のパステル・デ・ナタになっています。

期間限定のフレーバーも用意されていて、桜や抹茶、レモン、さつまいもなどがあるようです。

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