MENU
ha-na
1987年3月生まれ。
船橋市在住、食べるの大好きな主婦です。
お菓子作りと写真、絵を描くことが趣味です。
パステル・デ・ナタの魅力を徹底解説!由来から作り方まで完全ガイド

パステル・デ・ナタの魅力を徹底解説!由来から作り方まで完全ガイド

2024.10.18再編集しました

世界には、日本でも定番となったもの、まだ日本ではあまり知られていないもの、日本で誕生したもの、など様々なお菓子が存在します。

今回は、パステル・デ・ナタをテーマに、由来や歴史、作り方などをご紹介します。

パステル・デ・ナタを販売するお店やスーパー、食べ比べについてはこちら

目次

パステル・デ・ナタはどこ生まれのお菓子?

パステル・デ・ナタ

サックサクのパイ生地カスタードが入ったパステル・デ・ナタ。

日本では1999年にエッグタルトがブームとなり、マカオのイメージが強いですが発祥はポルトガルです。

ポルトガルの老舗のパステル・デ・ナタは、400℃の高温で一気に焼き上げることで、生地はパリッと中のカスタードはとろっと仕上がります。

お好みでシナモンパウダー粉砂糖を振りかけて食べるのがポルトガル流

『パステル・デ・ナタ』ってどういう意味?

ポルトガル語の「パステル」は小麦粉を使った料理粉を練ったものを意味し、イタリア語の「パスタ」と同じ語源です。

「ナタ」は生クリームなどのクリーム状のものを指します。

エッグタルトは同じもの?

エッグタルト

マカオの名物であるエッグタルトパステル・デ・ナタはどちらもカスタードを使ったお菓子ですが、生地に違いがあります。

パステル・デ・ナタ⇒パイ生地
エッグタルト⇒タルト生地

マカオはかつてポルトガルの植民地だったので、ポルトガルからマカオに伝わったと言われています。

パステル・デ・ナタの由来・歴史

パステル・デ・ナタ

ポルトガルのお菓子は卵黄と砂糖を多く使いますが、その多くは修道院で生まれました。

修道院では養鶏が行われ、修道女志願者が鶏と卵を持参する習慣があったため、卵が豊富に使えたのです。

卵白は祭服の糊付けやワインの澱を取り除くために使用され、余った卵黄はお菓子作りに活用されました。

18世紀初頭にはパステル・デ・ナタが作られ、特にジェロニモス修道院のものが有名だったと伝えられています。

ジェロニモス修道院
ジェロニモス修道院

1820年の自由主義革命により、多くの修道士・修道女が追放され、彼らは生活のためにパステル・デ・ナタを販売し、それが大人気となります。

1837年には『Pastéis de Belém(パスティシュ・デ・ベレン)』が創業され、以降ポルトガルを代表するお菓子となりました。

現在でも『Pastéis de Belém』は営業を続け、当時のレシピを受け継いでいます。

パステル・デ・ナタの作り方

完成したパステル・デ・ナタ

パステル・デ・ナタは、冷凍パイシートを使うと簡単に作れます。

エッグタルト専用の型もあるそうですが、マフィン型小ぶりのタルト型でも作れます。

タルト型
エッグタルト専用の型

生地はくるくると巻いてカットし、型にそうように伸ばして作るため、焼きあがったパイの底には渦巻き模様が見られます。

できるだけ高温で焼くことでサクッとした生地に仕上がります。

おすすめレシピ

本場!ポルトガルのエッグタルト
冷凍パイシートと準備しやすい材料で使るパステル・デ・ナタのレシピです。

ポルトガルの伝統的なレシピ: パステイ ジ ナータ(カスタードタルト)
こちらはポルトガル観光局のサイトで掲載されている本格的なレシピです。
※分量が多いので半分や半分以下がおすすめ

材料

今回はおすすめレシピの『本場!ポルトガルのエッグタルト』を参考に作りました。

パステル・デ・ナタの材料
  • 冷凍パイシート(約18×18cm) 2枚
  • 卵黄 4個分
  • 生クリーム 60ml
  • 牛乳 440ml
  • 砂糖 大さじ4
  • 薄力粉 大さじ2
  • レモン汁 4振りくらい
  • バニラエッセンス 4振りくらい
  • シナモンパウダー 3振りくらい
    ※レシピには【塩 ひとつまみ】もあり用意しましたが使っていません

手順

STEP
鍋に生クリーム、牛乳、卵黄、砂糖、ふるった小麦粉を入れ、なめらかになるまでよく混ぜる
泡立て器でよく混ぜる
STEP
シナモンパウダー、レモン汁、バニラエッセンスを加えて弱火で温め、とろみが出てきたら火からおろして冷ます
とろみがついたら火から下ろす

うっすら線が出るくらいのとろみにしました

STEP
冷ましている間に、常温で10分ほどおいた冷凍パイシートを2枚それぞれ25×25cmに伸ばす
冷凍パイシートを綿棒で伸ばす

打ち粉をすると台にくっつかず作業しやすいです

STEP
端からくるくると巻いて、全部巻き終わったら2枚目も同様に巻いていく
2枚目も同様に重ねて巻いていく

すき間ができないように、キツめに巻くのがポイント

STEP
12等分にカットする
糸を生地に巻き、端をそれぞれ逆の方向に引っ張って切る
生地をカットしたもの

糸を生地にぐるっと巻き付けて、両端をそれぞれ逆の方向に引っ張ってカットします(包丁でもOK)

STEP
型に入れ、指で押してカップ状にする
型に添わせてカップ状にする

薄いとカスタードが漏れる可能性があるので、全体的に同じくらいの厚みに

STEP
冷ましておいたカスタードを、濾しながら8分目くらいまで入れる
8分目くらいまでカスタードを入れる
STEP
300℃で予熱したオーブンで約13分焼く

レシピでは【150〜160℃に暖めたオーブンで20〜25分】になっているので、お手持ちのオーブンで焼け具合を見て調整してみて下さい

STEP
焼き上がったら型から出して冷ます

そのまますると、底が柔らかくなってしまいます

完成したパステル・デ・ナタの表面と側面
完成したパステル・デ・ナタの裏側

焼き上がった底にはうっすら渦巻き模様も残っています。

甘さ控えめなのでシナモンシュガーをかけたり、カスタードに使用する砂糖の量を増やしてみるのもおすすめ。

作るときのコツ

冷凍パイシート
  • パイ生地をしっかりと冷やす
  • 焦げるのが心配なときはアルミホイル

パイ生地は室温や温かい場所にしばらく出しておくと生地がダレてしまうので、『生地が柔らかくなってきた』と感じたら冷蔵庫で冷やして下さい。

カットした生地を型に入れて伸ばすときは、指を水で濡らすと作業がしやすいです。

オーブンで焼く際、焦げるのが心配な場合は、途中から上にアルミホイルを被せてみて下さい。

ちなみにポルトガルの人は『よく焦げたものを』と注文するくらい、しっかり焼き目が付いたものが好きなんだそうです。

パステル・デ・ナタは日持ちする?

パステル・デ・ナタ

常温では数時間しかもたないため、出来上がってから時間があく場合は冷蔵庫で保存しましょう。

冷凍のパステル・デ・ナタもありますが、一部サイトでは冷凍保存不可となっていましたので、当日中に食べるのがベストです。

リベイク方法

  • 常温くらいまで電子レンジで温める
  • トースターにアルミホイルを敷き、裏側を焼く
  • 記事の油分がふつふつしてきたら、ひっくり返して表面を温める

先に底を温めたのは、パイをサクサクにしたかったのと、表面を焦がさないようにするためです。
※あくまで私流のやり方なので、参考程度にどうぞ

今回はパステル・デ・ナタについてご紹介しました。

ぜひ、焼き立てサクサクのパステル・デ・ナタを味わってみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次