世界には、日本でも定番となったもの、まだ日本ではあまり知られていないもの、日本で誕生したもの、など様々なお菓子が存在します。
今回は、ブラウニーをテーマに、由来や歴史、作り方などをご紹介します。
ブラウニーはどこ生まれのお菓子?
ねっとりとした濃厚な食感が特徴のブラウニー。
そんなブラウニーは、アメリカ生まれでコーヒーショップには欠かせない定番のお菓子です。
ベーキングパウダーを使わずに焼き、ファッジ(柔らかい西洋のキャンディの一種)に近い半生状態のものや、ケーキのような食感のもの、ナッツやマシュマロが入ったものもあったりとバリエーションも豊富です。
ブラウニーの由来と歴史
ブラウニーというとアメリカのイメージですが、その起源はアメリカとする説とイギリスとする説があります。
パーマー・ハウス・ホテル創業者の妻で1983年のシカゴ万博でリーダーを務めていたバーサ・パーマーが、シェフのジョセフ・セルに『手を汚さずに食べられるお菓子を』と相談し考案されたというのがアメリカ説。
一方イギリス説は、イギリスに伝わる『ブラウニー』という妖精に由来するというもの。
このブラウニーという妖精は茶色の毛で覆われていて、家族が寝静まった夜中に家事を手伝ってくれると言われています。
ブラウニーの名前が初めて登場したのは1896年のアメリカ・ボストン料理学校の教科書で、糖蜜のケーキを小さな金型で焼いたものだったそうです。
他にも、チョコレートケーキを作ろうとしてベーキングパウダーを入れ忘れたのが始まりとする説があるそうです。
ガトーショコラやブロンディとブラウニーの違いは?
チョコレートのお菓子ではガトーショコラも有名で、どちらもチョコレートやバター、小麦粉、卵を使用します。
ガトーショコラは卵を泡立ててふんわりさせ食感もふわっとしているのに対し、ブラウニーは泡立てず平たく焼き上げることで、濃厚でねっとりとした食感になります。
またブロンディという見た目もブラウニーによく似たお菓子がありますが、こちらはアメリカで古くから親しまれてきたお菓子です。
チョコレートを使って茶色い見た目のブラウニーとは違い、チョコレートを使わず黄金色をしているため『ブロンディ・ブラウニー』を略して『ブロンディ』と呼ばれるようになったとか。
ブラウニーとブロンディは同じ時期に生まれたという説と、ブラウニーが登場したときのレシピにはチョコレートが入っていないため、ブロンディの方が先に誕生したという説もあるそうです。
ブラウニーの作り方
ブラウニーは、バター・チョコレートを湯煎で溶かし、砂糖・卵・小麦粉をそれぞれ加えて混ぜたらあとは焼くだけ、と非常にシンプル。
ケーキのような軽めなブラウニーを作る場合は小麦粉を多めに使用し、濃厚なブラウニーを作る場合はチョコレート・卵・バターの割合を多くすると良いそうです。
ベーキングパウダーを加えるレシピもあります。
材料
- チョコレート 100g
- バター 100g
- 砂糖 80g
- 卵 2個
- 薄力粉 50g
- ココアパウダー 大さじ1
- くるみなどのナッツ お好みで
手順
- オーブンを170度に予熱する
- チョコレートとバターを湯煎で溶かす
- 別のボウルに卵を溶きほぐし、グラニュー糖を入れよく混ぜる
- ③のボウルに②のチョコレートを少しずつ加えながら混ぜる
- ふるった薄力粉とココアパウダーを入れさっくり混ぜ合わせる
- 型に記事を入れ平らにし、お好みでくるみなどのナッツをのせる
- 170℃のオーブンで20〜25分焼き、冷めたらお好みの大きさにカットする
作るときのコツ
しっとりとしたブラウニーに仕上げるためには、焼きすぎないことがポイント。
熱の入れすぎはパサつきにつながるので、焼き上がったらすぐオーブンから出し、涼しいところで粗熱を取るのがオススメです。
また、チョコレートの質によって風味が左右されるので、お好みのビターチョコレートやダークチョコレートを使うと、よりリッチな味わいが楽しめます。
日本で買える専門店のブラウニー
日本でも美味しいブラウニーが楽しめるお店が増えています。
NY発!可愛い見た目も人気のファットウィッチ
1998年にアメリカ・ニューヨークで誕生し、大行列ができるほどの人気店となったブラウニー専門店のファットウィッチ。
味も定番のチョコレートから、和素材を使用した抹茶やきな粉など、味の種類も豊富。
一口サイズでパッケージも可愛いため、ギフトにも人気です。
日本初のブラウニー専門店・コートクール
日本初のブラウニー専門店であるコートクールは、2種類のクーベルチュールチョコレートをブレンドした濃厚でリッチな『東京ブラウニー』が有名です。
スティックタイプで食べやすく、洗練されたおしゃれなパッケージも特徴。
生チョコのような食感の『生ブラウニー』も人気です。
スーパーで買えるブラウニー
スペインのMr.BROWNIE(ミスターブラウニー )や韓国のMarket O(マーケットオー)のリアルブラウニー、日本のものではブルボンの濃厚ChocoBrownieなどがスーパーで売られています。
ブルボンの濃厚ChocoBrownieは、イオンで108円(税抜き)で売られていました。
このブラウニーは中にチョコチップが入っているので食感もよく、ねっとりではないですがとても濃厚なブラウニーです。
水色の方は甘味強めなので甘党さんにオススメ、濃いブルーはビターなチョコが好きな人にオススメです。
今回はブラウニーについてご紹介しました。
コンビニやカフェで気軽に買えるので、コーヒーのお供にピッタリのブラウニー。
手作りも簡単なので、ぜひお好みのアレンジを見つけてみてください。