ブリティッシュ・ベイクオフ シーズン5【1週目：ケーキ】

腕利きのアマチュアベイカーたちが、ベイキングの腕を競うイギリスの人気番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』。

今回はシーズン5の第1週、【ケーキ】がテーマの回をご紹介します。

今回のエピソードでは、スイスロール、チェリーケーキ、そして英国風ミニケーキという3つのチャレンジに挑みました。

この記事はネタバレを含みます

番組の流れ

各エピソードは3つのチャレンジから構成されています。

1. オリジナルチャレンジ：参加者が事前に準備した自分のレシピで作るチャレンジ
2. テクニカルチャレンジ：審査員が用意した最小限の指示だけで全員が同じレシピに挑むチャレンジ
3. マスターピースチャレンジ：技術と創造性の集大成となる複雑なお菓子作りのチャレンジ

3つのチャレンジの後、その週最も優秀だったスターベイカーと脱落者が発表されます。

それでは、実際の様子を見ていきましょう！

オリジナルチャレンジ：スイスロール

最初のチャレンジはスイスロール。

薄いスポンジ生地を巻いて作る、日本で言うロールケーキです。

参加者たちはそれぞれ個性的なフレーバーに挑戦しました。

このチャレンジでは、生地の巻き方、中に入れるフィリングの水分などに注目して審査されました。

スイスロールの生地は焼きすぎると水分が飛んで割れてしまうため、どのベイカーも焼け具合を慎重にチェック。

また、デコレーションも様々で、ロールケーキに模様を付ける人、ロールケーキの上にクリームやチョコレートなどをトッピングする人もいました。

特に評価が高かったのが、リチャードのスイスロール。

「この模様は非常に印象的だ」
「巻き方もきれいよ」
「これは…絶品だ」
「スポンジもピスタチオも模様も見事だよ、転職すべきなんじゃないか？」
「すばらしかったわ」

と、審査員のポールとメアリーから絶賛を浴びました。

一方、失敗も多く見られました。

巻きやすくするために生地に多くの切込みを入れたイアンのスイスロールについてメアリーは「あれだけ切れ目を入れてもいいことはない」と指摘。

ケイトのスイスロールは巻き方は良かったものの、「パサついてる」「焼きすぎだ」と批評されました。

クレアはメアリーから「味が曖昧」と指摘されたものの「私は好きなの」と返し、ポールから「問題点を説明しよう、オレンジ風味が強すぎるから他の味が消えてしまう」と指摘されました。

オリジナルチャレンジ終了後、参加者たちの感想も様々です。

ケイト「底辺にいるのは間違いない、乾いたスポンジはアウトだわ」
リチャード「準備の段階では重圧だったけど評価してもらえて本当に嬉しい」
イアン「のんびりしすぎたから気を引き締める」
クレア「自分自身にがっかりしてる、ケーキで泣くとはね」

テクニカルチャレンジ：メアリーのチェリーケーキ

次に行われたテクニカルチャレンジの課題は、メアリーのチェリーケーキでした。

ポールからの「なぜ1週目の課題に？」という質問に対し、メアリーは「英国らしい伝統の一品だけど案外むずかしいのよ」と説明。

チェリーが沈まないよう適切な処理を施し、アイシングの硬さも調整する必要があるのです。

参加者たちはレシピの少ない指示に悪戦苦闘しました。

ジョーダン「チェリーの準備としか書いてない」
マーサ「水分は拭き取らないと沈んでしまう」
ナンシー「洗って小麦粉をまぶせば底に沈むのを防げる」

生地の混ぜ方もそれぞれ異なります。

ルイ「普段はバターと砂糖を先に混ぜるがここはメアリーに従う」
ノーマン「機械で混ぜようと思ったが準備がめんどくさくなった、手で混ぜたほうが運動にもなる」
ナンシー「折るようにして小麦粉を混ぜるの、手で混ぜながら感触を確かめる」

焼き時間も明記されていません。

チェトナ「目安の時間がわからない、35分経ったら確認するようにする」
ノーマン「45分くらいじゃないか？」

そしてアーモンドのトッピングとアイシングの仕上げも重要です。

マーサ「メアリーを意識して形の良いアーモンドを選ぶ」
リチャード「塊をのせるのではなくコーティングしないとね、分厚いのはダメだと思うんだ」

評価と順位

テクニカルチャレンジの評価は順位がつけられます。

審査員はチェリーの偏りがない焼色の良い生地と、アイシングの精度を重視しました。

テクニカルチャレンジ終了後は、「メアリー・ベリーに”完璧”と言ってもらえた」と喜ぶナンシー。

一方でリチャードは「最初は誇らしく思ってたのにみっともないことをした」と落胆し、ノーマンは「明日が勝負だな、今夜は酒の量を少し減らそうと思う」と次のチャレンジに向けて気持ちを切り替えています。

マスターピースチャレンジ：英国風ミニケーキ36個

最後に行われるマスターピースチャレンジの課題は、英国風ミニケーキ。

サイズと形をすべて統一しきれいに飾る必要がある難しい課題です。

ナンシーは「均一に仕上げるための残酷な手段」として夫が作ってくれたというギロチンを使用し、審査員たちに「かなりの数を処刑してきたわ」と冗談めかして話していました。

マーサはアイスクリームスクープを使用し、チェトナは焼いた生地をくり抜くという方法を取りました。

一方、「今日はとにかく楽しみたい」と話していたクレアのケーキは水分が多すぎたためオーブンの中で爆発。

急遽新たに生地を作り直すというトラブルに見舞われ、ジョーダンのハニーコムも失敗してしまい、カラメルを流し固める方法に変更するなど、思うように進まないベイカーもいました。

マスターピースの評価では、ナンシー、マーサ、リチャードの3人が高評価を受けました。

• ナンシーのジャッファオレンジケーキ
  「見ていてうっとりするわ、それにあの装置どれも均一だし使って大正解ね」(メアリー)
  「クリームはしっとりでオレンジが効いてる、とても考え抜かれた良作だよ」(ポール)
• マーサのレモンとタイムのドリズルケーキ
  「バターを切るような感触だわ、滑らかでほどよく焼けてる」(メアリー)
  「マスカルポーネもレモンカードも上部のサクサク感も見事だ」(ポール)
• リチャードのコーヒーとクルミのミニケーキ
  「よく焼けてるね、完璧に近い薄さだ」(ポール)
  「とてもおいしいわ」(メアリー)

一方、イアンの三段ケーキやジョーダンの装飾過多なケーキ、そしてクレアのケーキは厳しい評価を受けました。

結果発表

今回はブリティッシュ・ベイクオフ シーズン5の第1週をご紹介しました。

次回は、『ブリティッシュベイクオフ マスタークラス』から今回のチャレンジで登場したお菓子の作り方を紹介します。