腕利きのアマチュアベイカーたちが、ベイキングの腕を競うイギリスの人気番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』。
今回はシーズン1の第6週【決勝】をご紹介します。
今回のエピソードでは、24個のプチケーキの後に一人が脱落。
決勝ではガーデンパーティーが開催され、スコーン・シュー・タルト・サンドイッチのアフタヌーンティーセットに挑みました。
番組の流れ
各エピソードは3つのチャレンジから構成されています。
- オリジナルチャレンジ:参加者が事前に準備した自分のレシピで作るチャレンジ
- テクニカルチャレンジ:審査員が用意した最小限の指示だけで全員が同じレシピに挑むチャレンジ
- マスターピースチャレンジ:技術と創造性の集大成となる複雑なお菓子作りのチャレンジ
3つのチャレンジの後、その週の脱落者が発表されます。
それでは、実際の様子を見ていきましょう!
審査員・司会者

審査員
メアリー・ベリー

審査員
ポール・ハリウッド

司会
スー・パーキンス

司会
メル・ギェドロイツ
シーズン1のベイカー達

エド
(銀行の債権回収担当)

ミランダ
(2児のママ/主婦)

ルース
(3児のママ/主婦)

チャレンジ①【24個のプチケーキ】

決勝の舞台は、12世紀からロンドンの司教の避暑地だったフラム・パレス。
最初のチャレンジは24個のプチケーキ。
審査するのは、料理作家のメアリ・ベリーと一流ベイカーのポール・ハリウッドです。
このチャレンジで一人が脱落します。

このチャレンジに向け、メアリーは「均一に焼かないとダメね。アイシングでごまかしても焼き過ぎは見逃さないわ。」、ポールは「この段階まで来ると審査員としてプロのレベルを求めざるを得ない」と話しました。
技術・熱意・そして創造性が求められます。

今回もルースは、落ち着いた様子で作業を進めていきます。
ミランダは、ポールに計画について疑問を持たれたものの、手作りの飾りなどで工夫を見せました。
シリコン型を使用したエドは生地がうまく外れないというアクシデントに見舞われます。
作戦を変更し、周囲にナッツをまぶしてケーキを完成させました。
作品と評価

ルースが作ったのは、この決勝のために何週間もかけて完成させたミントとショウガとブラックベリーのケーキ。
「私らしいケーキです」と話したルースでしたが、メアリーからは「紙のケースはないほうがいいと思う。側面にナッツか何かをまとわせるほうがいいわ。」と指摘されました。
また味について「ミントは香る、ショウガは感じない。」と言われてしまいます。
また、ポールは「アフタヌーンティーには大きすぎるし、少女趣味だ。」と言い、リボンなどの飾りより繊細さを求めていました。

ミランダが作ったのは、家族が大好きだという夏らしいレモンのカップケーキ。
カップケーキという選択にポールは「ファイナルにしては単純だ」「どんなに上出来でも子どものおやつだ」と話し、メアリーは「なにか工夫があるなら私は高く評価するつもりよ」と意見がぶつかっていました。
ケーキの味や食感について「生地のキメがそろってる」「しっとりと最高の食感だ」と高評価で、メアリーから「完璧なカップケーキの典型ね」と言われました。
しかし、ポールはやはり「カップケーキとしては完璧だけどアフタヌーンティー向きなのか」と今回の選択に疑問が残ったようでした。

エドが作ったのは、シナモンとバナナのケーキ。
飾り付けにはイタリアンメレンゲを使い、いわゆるカップケーキとは一線を画して品よく仕上げるというエドの計画は、まさにポールが求める高度な技術でした。
少し崩れはしたものの、イタリアンメレンゲとバナナのアイデアを褒められ、味に関しても「シナモンとバナナが効いておいしい」と高評価でした。
ケーキもメレンゲも味は最高で、高級感という条件は満たしているけど、側面が崩れたのが残念と言われました。
審査後の話し合いでは…
おそらく、審査員が求めるケーキはエドの作ったケーキだったのだと思います。
見た目は少し崩れていましたが、味と斬新さが評価されました。
一方、ルースとミランダは完成度は高かったけど、高級感や洗練されているか、という点でマイナスに。
メアリーは「今回のルースの作品は失敗だわ。」「ミランダのは食感も素晴らしかった。面白みには欠けるけど申し分ない。」とミランダを高く評価しました。
しかしポールはミランダの作品に対し「決勝戦の作品としてはあまりに単純すぎる。」とミランダを残すことに反対します。
結果発表
ルースの斬新さ、ミランダの家庭的な安定感、どちらを残すのか、審査員の話し合いは5時間にも及びました。
脱落者

残念ながらミランダが脱落となりました。
ミランダの脱落は残念でしたが、ここまでの戦いはルースのほうが一枚上手だったという結果になりました。
メアリーはミランダに「若い頃の自分の姿が重なる」と伝え、ミランダも「私にとっては優勝にも劣らないくらいの名誉だわ」と話しました。
チャレンジ②【アフタヌーンティーセット】
ついに最終決戦。
決勝戦はブリティッシュ・ベイクオフティーパーティーを開き、エドとルースのどちらが優勝するか決まります。

最後の課題は、ティーパーティー用のミニタルト、スコーン、シュー、そしてサンドイッチです。
ティーパーティーには、家族や友人、そしてシーズン1を共に戦ったベイカー達も集まりました。
味と斬新さ、そして見栄え、全てが評価対象です。

ルースは決勝でもこれまで通り手際の良さを見せます。
しかしシュー生地で失敗し、作り直すことに。
エドは少し遅れがあったものの、無事に完成させることが出来ました。
作品と評価

まずはルースの作品から。
サンドイッチのパンはポールも「上出来だ」と認める出来でした。
ポールが疑問視していたセイボリータルトは、生地も薄く仕上がり、味も好評。
レモンカードとカスタードを入れたシュークリームも「きれいに仕上がっている」「洗練されている」と褒められました。
一方ジャムとクリームを挟んだサルタナスコーンは、食感は高評価だったものの「トッピングは良いけど大きすぎる。大きさのバランスを考えていない。」と指摘されてしまいました。

次はエドの作品。
サンドイッチのパンは柔らかく仕上がっていて、ポールに「味のバランスも塩加減も絶妙」だと褒められました。
一方、スコーンについては「フィリングが少ない」「厚みが出るくらいに塗るべきだ」と指摘されます。
ラズベリーと生クリームのシュークリームは、フィリングもたっぷりで、ポールから「完璧なシュークリームだ」と言われました。
チョコとショウガを入れたバニラ風味のタルトは、「ショウガとチョコの風味が心地よく残る」とポールもメアリーも高評価でした。

チャレンジと審査が終了し、ルースとエドがゲストにふるまう間に、メアリーとポールが優勝者を決定します。
結果発表

これまで、ケーキ、ビスケット、パン、プディング、ペイストリーと戦いを繰り広げてきました。
そして、ついに優勝者の発表です。
優勝は…エド!

エドは安定感と斬新なアイデア、そして努力で優勝に輝きました。
エドは「現実とは思えないよ。1年前は想像もしなかった。驚きどころじゃないから、明日目覚めたら思うだろう。夢をみてたんじゃないかって。」と話しました。
メアリーは「エドは毎回、成長を見せて、今や完璧よ。彼の作品を見ればわかるわ。」と話し、ポールは「ルースの作品もすばらしかったが、総合的にエドのベイキングが優った。」と話しました。
終了後ルースは「エドと戦えてとてもよかった。良きライバルだけどあと一歩のところで、彼には勝てないと思っていたの。彼が優勝すると分かってた。」とエドを称えました。
ベイカーたちのその後
番組の最後で紹介された、ベイカーたちのその後をご紹介します。

マークの作品は
今も同僚に大人気だ
※2013年がんのため、
51歳で亡くなりました


アニータは西インド諸島に
ケーキの店を開く

ルイーズはベイキングを通じて
傷い軍人支援の資金を募っている

ジョナサンは祖父の足跡をたどり
オーガニックプディングを販売中

デイビッドは開業に向けて
土窯を制作している

ジャスは子ども支援プロジェクトで
独自のベイクオフを企画中だ


ルースのベイキングブログは
すでに大人気を博している

エドは優勝の2日後に銀行を退職し
パティシエとして複数の店に応募している
今回はブリティッシュ・ベイクオフ シーズン1の第6週をご紹介しました。
また、ブリティッシュ・ベイクオフの別のシリーズも紹介していこうと思います。
お楽しみに♪


