腕利きのアマチュアベイカーたちが、ベイキングの腕を競うイギリスの人気番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』。
今回はシーズン1の第2週、【ビスケット】がテーマの回をご紹介します。
今回のエピソードでは、
- ビスケット
- スコーン
- メレンゲ、シュー、マカロン
という3つのチャレンジに挑みました。
番組の流れ
各エピソードは3つのチャレンジから構成されています。
- オリジナルチャレンジ:参加者が事前に準備した自分のレシピで作るチャレンジ
- テクニカルチャレンジ:審査員が用意した最小限の指示だけで全員が同じレシピに挑むチャレンジ
- マスターピースチャレンジ:技術と創造性の集大成となる複雑なお菓子作りのチャレンジ
3つのチャレンジの後、その週の脱落者が発表されます。
それでは、実際の様子を見ていきましょう!
審査員・司会者

審査員
メアリー・ベリー

審査員
ポール・ハリウッド

司会
スー・パーキンス

司会
メル・ギェドロイツ
シーズン1のベイカー達

アニータ
(2児のシングルマザー)

デイビッド
(起業家)

エド
(銀行の債権回収担当)

ジャス
(アシスタントクレジット管理)

ジョナサン
(リサーチアナリスト)

ルイーズ
(警察官)

ミランダ
(2児のママ/主婦)

ルース
(3児のママ/主婦)

チャレンジ①【ビスケット】

第2週の会場は、歴代スコットランド王が戴冠式を行ったスクーン宮殿。
2週目最初のチャレンジは、ビスケットです。
審査するのは、料理作家のメアリ・ベリーと一流ベイカーのポール・ハリウッド。

メアリーは、均一な焼き色と中心までの焼き加減を両立させる難しさに触れ、歴史や独創性を重視すると述べました。
ポールは、ビスケット作りでは風味・焼き方・食感など全体の調和が重要で、色合いや風味、噛んだ際の食感がポイントだと話しました。
作品と評価

ジョナサンが作ったのは、蜂蜜入りジンジャークッキー。
はちみつを加えることで弾力のある食感を目指しました。
ポールからは「販売できるほど見栄えが良い」「はちみつを入れすぎると早く焼けてしまうが、君のは完璧だ」と太鼓判を押されました。

アニータが作ったのは、バラのショートブレッド。
バラの風味は好評だったものの、型に生地を押し込んでいたためポールから「あれはやりすぎだった」と言われてしまいました。

エドが作ったのは、オートミール・レーズンクッキー。
ニューヨークで食べたブルーベリー&クリーム味をレーズンとミルクで再現し、レーズンはソーテルヌ漬けにしてワインの香りがほのかに残るように仕上げました。
弾力があり、ワインの香りは薄いもののレーズンもジューシーで、「上出来だ」と高評価でした。

デイビッドが作ったのは、ローズマリーとチーズのオートケーキ。
「今回は香りの良さで勝負する」と話していたデイビッド。
ポールから「香草とチーズのバランスが良い」と褒められましたが、「もっと薄ければ完璧だった」と言われました。

ジャスが作ったのは、ミリオネア・ショートブレッド。
ショウガの砂糖漬けやマカデミアナッツを使用し「デコレーションで勝負する」と話していたジャスでしたが、ポールからは「見た目はイマイチかな」と言われてしまいました。

ルースが作ったのは、ピーナッツ・ショートブレッド。
塩味のついたピーナッツを使用し、さらに塩を足していたため、ポールから「しょっぱすぎる」「ビスケットはおいしいからもったいない」と言われてしまいました。

ルイーズが作ったのは、ステンドグラス・ショートブレッド。
「技術力を見せることが課題」と指摘されたルイーズが目指すのは、キャンディーを使ったステンドグラスのようなクッキー。
しかしメアリーは「砂糖の含量が多い材料をあれだけ敷き詰めている」と心配していました。
誤って生地に7倍の砂糖を入れてしまったこともあって、メアリーの予想通り、生地は広がり一枚の大きな塊に…。
「何度も練習してきたから残念でならない」と悔しさをにじませました。

ミランダが作ったのは、アイシングバニラビスケット。
ロイヤルアイシングを施したクッキーは「商品化できる出来栄えだ」と高評価。
味や食感や焼き色もよく、メアリーから「お見事」と褒められました。
オリジナルチャレンジでは、ミランダ・エド・ジョナサンが高評価。
一方、ジャス・ルース・アニータ・デイビッド・ルイーズは低い評価となりました。
チャレンジ②【スコーン】
次に行われたテクニカルチャレンジの課題は、ポールのスコーン。
ポールが「30年以上焼き続けている一流のスコーン」と話す今回のレシピは、バター・砂糖・ミルクをふんだんに使います。
レシピは与えられますが、分量・手順が簡略化されており、それぞれのベイカーがそのレシピを読み解き、自分の技量で仕上げなければなりません。

スコーン作りで大事なのは、生地をいじりすぎないこと。
「やりすぎるとゴムのようになる」とポールも話すように、生地をどう扱うかが今回の審査のポイントにもなっています。

ビスケットで厚さを指摘されたデイビッドは、生地を薄く伸ばし、型を抜く際「垂直に抜くよりひねったほうが高さが出にくい」と、あえて高さを出さない作戦。
一方、ジョナサンは「高さを出したい」と話します。

オーブンでの焼き時間もレシピには記載されていません。
焼きムラを防ぐために鉄板を回転させる人、上下を入れ替える人、ベイカーが自分の経験を元に工夫して仕上げていました。
ジョナサンは「コック帽に近づいた」と満足げでしたが、アニータは仕上がりに満足できていない様子でした。
順位

審査ではそれぞれのスコーンの焼き色や食感を確認し、いじりすぎたスコーンやパサつきのあるスコーンは低い評価となりました。
順位 | ベイカー |
---|---|
1位 | ジョナサン |
2位 | ジャス |
3位 | ミランダ |
4位 | ルイーズ |
5位 | ルース |
6位 | エド |
7位 | アニータ |
8位 | デイビッド |
ジョナサンは「今日は上出来だった」、オリジナルの結果がイマイチだったジャスは「次で挽回したかったの。2位になれて興奮したわ。」と喜びを語りました。
オリジナルで失敗したルイーズも4位と大健闘。
一方テクニカルで7位・8位だったアニータとデイビッドは窮地に立たされました。
チャレンジ③【メレンゲ、シュー、マカロン】

最後に行われるマスターピースチャレンジの課題は、プチフール。
4時間半でメレンゲ・シュー・マカロンの3つのお菓子を完成させます。
見た目の良さはもちろん、風味や焼き加減、独創性も問われる難しいチャレンジです。
作品と評価

まずはアニータの作品から。
メレンゲは中をやわらかく仕上げることができ、マカロンはクリームとのバランスが良いと評価されました。
ただ、乾燥を忘れたシュー生地は低評価となってしまいました。

次はエドの作品。
見た目も素晴らしく、味や食感も上出来と高評価でした。

次はジャスの作品。
弾けるキャンディーを使用したメレンゲには、審査員の二人も思わず笑顔になりました。

次はルースの作品。
アーモンドを使ったマカロンにスミレのバタークリームを挟むなど工夫を見せました。
デコレーションしたシューは、しっとりしたフィリングとの相性がよく「見事だ」と高評価でした。

次はルイーズの作品。
メレンゲを薄くしすぎたことで水分が染み込んでしまい、ベトついた仕上がりに。
マカロンも水分を吸ってしまい硬さが足りないと指摘されました。

次はミランダの作品。
ピスタチオを使用したマカロンは独創的で、食感もサクサクに仕上がっていると高評価でした。

次はジョナサンの作品。
スコットランドに合わせて、メレンゲにはウイスキー入りのクリームを使いましたが、ポールから「入れすぎだ」と指摘されました。

最後はデイビッドの作品。
メレンゲを作り直すなど時間に追われたデイビッドでしたが、無事に完成させました。
デコレーション出来なかったメレンゲは焼きが足りないと指摘されましたが、白鳥のシューは「上出来だ」と褒められました。
結果発表
シーズン1ではスターベイカーの発表はなく、脱落者はこの週まで2人選ばれていました。
脱落者


残念ながらルイーズとアニータが脱落となりました。
ルイーズはビスケットの失敗やマスターピースでの結果が響き脱落となりました。
ポールは「ステンドグラスが成功していたら結果は違った」と話しました。
アニータは1週目は調子が良かったですが、マスターピースでのシュー生地、スコーンの順位も影響し脱落に。
終了後「子どもたちは私を誇りに思ってくれるはず」とコメントしました。
デイビッドも脱落候補でしたが、マスターピースのシューが高評価だったため残ることが出来ました。
今回はブリティッシュ・ベイクオフ シーズン1の第2週をご紹介しました。
次回は、シーズン1の第3週・パンの回を紹介します。