インド料理の中でも人気が高い「ビリヤニ」と「プラオ」。
どちらも炊き込みご飯の一種ですが、実は作り方や味わいに違いがあります。
今回は、それぞれの違いや食べ比べてみた感想などを紹介します。
ビリヤニとプラオの違いを解説
ビリヤニについて調べた時に見かけた「プラオ」という料理。
『ビリヤニは辛いけど、プラオは辛くない』『優しい味わいの炊き込みご飯』などの口コミを見かけましたが、実際にビリヤニとプラオではどう違うのか調べてみました。
ビリヤニとは?
ビリヤニは、インドをはじめとする南アジアで広く愛されている贅沢な炊き込みご飯で、最近では日本でも人気があります。
バスマティライスという長細いお米を使用し、スパイスやハーブ、肉、魚、または野菜と一緒に炊き上げるのが特徴です。
グレービー(カレー)と茹でたお米を重ねる「パッキ」、生肉のマリネと茹でたお米を重ねる「カッチ」、生のお米とグレービーを一緒に炊く「生米(ボイル)」という調理方法があります。
一般的な作り方であるパッキでは、
- 野菜やスパイス、肉などを炒め、水分を加えて煮る(グレービー)
- お米を茹でる
- お米とグレービーを重ねて、中火で温めた後、極弱火で炊く
のような順番で作ります。
プラオとは?
プラオはインドで作られているピラフの仲間で、ビリヤニのルーツとも言われています。
ペルシャ(現在のイラン)で生まれたピラフ(ピラウ)は、インドやパキスタンではプラオ、イランではポロウ、ウズベキスタンではパラフ、ロシアではプロフと呼ばれます。
ビリヤニはグレイビーと茹でたお米を一緒に炊き上げるのに対し、プラオはお米と具材を一緒に炊き上げるスタイルが一般的です。
具材には野菜や肉、ナッツ、レーズンなどが使われ、甘みと香ばしさのバランスが楽しめます。
ビリヤニは単体で食べることもありますが、プラオはカレーなどの付け合せとして食べることが多いようです。
ビリヤニとプラオを食べ比べてみた!
色々調べて、ビリヤニとプラオの違いはなんとなくわかったものの、はっきりとした味の違いはイメージできませんでした。
そこで、西船橋にあるインド料理店「グラス」でビリヤニとプラオを購入し、食べ比べをしてみました。
インドレストラン GURASH
インドレストラン グラス
〒273-0021 千葉県船橋市海神6丁目18-32 竹内
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0474046949
11:00〜22:00
月曜日
見た目の違い
- ビリヤニ
-
今回はチキンビリヤニを選びましたが、チキンビリヤニもマトンビリヤニも、名前に『ビリヤニ』と付くものは全体的に茶色い色合いでした。
ゴロッとしたお肉が乗っていて、ナッツやハーブも所々に見られました。
- プラオ
-
全体的にお米の色のままかな?というくらいに白いです。
具材はベジタブルミックスにナッツ、ホールスパイスが入っていて、メインとなるお肉などの具材がないのでシンプルな印象でした。
香りの違い
- ビリヤニ
-
グレービー(カレー)のいい香りがして食欲をそそります。
濃厚なグレービーの香りの中に、辛さのあるスパイスの香りを感じがしました。
- プラオ
-
クローブやシナモンなどが入っていて、全体的に甘い香りがしました。
辛いスパイシーな感じは全くなく、日本の炊き込みご飯では感じたことのない独特のスパイス感がありました。
辛さ
- ビリヤニ
-
今回は「普通」というお店で一番辛くないビリヤニを選びましたが、普段甘口カレーを食べている私には結構辛かったです。
普段中辛カレー以上を食べる人は問題ない辛さだと思います。
- プラオ
-
辛味は全くありませんでした。
食感や味
- ビリヤニ
-
ご飯は日本で食べるお米料理では味わえないパラパラ感でした。
いろんなスパイスが使われていますが、日本人でも食べやすい味になっています。
味がしっかりと染み込んだチキンも美味しかったです。
- プラオ
-
こちらもお米はパラパラとした食感で、レーズンの甘みやナッツの食感があり、優しい味わいです。
ビリヤニに比べて、使われているスパイス(クローブやクミンシードなど)をストレートに感じるので、スパイスに馴染みのない人は好き嫌いが分かれるかもしれません。
まとめ
食べ比べをするまでは『プラオは辛くないビリヤニなのかな?』と思っていましたが、実際は見た目や香り、味わいも全く違う料理でした。
濃厚な味わいと辛さを楽しみたい人には『ビリヤニ』、海外特有のスパイス感と優しい甘みを楽しみたい人には『プラオ』がおすすめです。
どちらもインド料理の魅力を存分に味わえる一品なので、ぜひそれぞれの魅力を楽しんでみてください!