2024.10.24再編集しました
世界には、日本でも定番となったもの、まだ日本ではあまり知られていないもの、日本で誕生したもの、など様々なお菓子が存在します。
今回は、パブロバをテーマに、由来や歴史、作り方などをご紹介します。
パブロバはどこ生まれのお菓子?
丸く焼いたメレンゲの上に、生クリームや苺などをトッピングした可愛らしいお菓子、パブロバ(パブロヴァ)。
発祥はニュージーランドやオーストラリアで、レストランやケーキ店だけでなくスーパーでも売られているほど広く親しまれています。
メレンゲというとメレンゲクッキーのようにサクサクした食感をイメージしますが、パブロバに使うメレンゲは少量のお酢を入れ、外はサクッと中はマシュマロのような柔らかさがあります。
南半球はクリスマスが夏なので、パブロバはクリスマスケーキとしても人気なんだとか。
オーストラリアやニュージーランドのお菓子や料理にはイギリス起源のものが多いですが、パブロバは逆で、イギリスに伝わりイギリスでもメジャーなお菓子になっています。
パブロバの由来・歴史
パブロバという名前は20世紀前半に活躍し、世界各地で公演を行った初めてのダンサーとされているアンナ・パブロワが由来。
彼女のために作られたお菓子で、大きなメレンゲやフルーツはバレエのチュチュをイメージしたものなんだそうです。
発祥についてはニュージーランドとオーストラリアが名乗りをあげていて、パブロワは1926年の公演旅行で両国を訪れているため、長年論争が続いていました。
ですが近年では、最古のレシピはニュージーランドのゼラチンメーカーが1927年に発行した料理書であると認識されるようになりました。
もともとは色付けしたゼリーを何層にも重ねチュチュに似せたデザートが、後にメレンゲを使用しホイップクリームとフルーツを飾った華やかなお菓子に変化したそうです。
パブロバの作り方
パブロバは、卵白と砂糖、コーンスターチとお酢がベースになります。
メレンゲはしっかりと泡立て、クッキングシートに丸くおいて低温で焼くことで、焼き色が付かず白いメレンゲが出来上がります。
ちなみに、トッピングのフルーツはいちごの他にラズベリー、キウイやパッションフルーツを使うことが多いようです。
材料
- 卵白 3個分
- グラニュー糖 150g
- コーンスターチ 小さじ2
- お酢 小さじ1
- トッピング用のホイップやフルーツ お好みで
手順
- 卵白を溶きほぐし、大さじ1ずつグラニュー糖を入れる
- コーンスターチをふるい入れる
- お酢を加えて混ぜ、ツヤが出るまで泡立てる
- オーブンシートを敷いた鉄板の上に丸くおき、100℃に予熱したオーブンで2時間半焼く
- 焼き上がったあとは、オーブンを開けずにそのまま冷ます
- お好みでホイップやフルーツをのせる
写真付きの作り方や、焼き比べなどについてはこちらの記事をご覧ください。
作るときのコツ
パブロバを作る上で注意が必要なのは、メレンゲを焼く時のオーブンの温度です。
ご家庭のオーブンの性能によって焼き上がりは変わりますが、温度が高いとメレンゲに焼き色が付いてしまいます。
また、焼き上がってすぐオーブンを開けて冷ましてしまうと、湿気で柔らかくなってしまったり、サクサクの食感がなくなってしまうことがあります。
パブロバ作りQ&A
パブロバは日持ちする?
生クリームやフルーツの水分をメレンゲが吸ってしまうと、サクサク感が失われてしまうので、トッピングをしたものはすぐに食べるのがオススメです。
トッピングをしていないメレンゲクッキーの状態であれば、密閉容器に肝臓剤と一緒にいれて保存できます。
でもトッピングをしていないメレンゲクッキーの状態であれば保存することができます。
我が家はジップロックに乾燥剤と一緒に入れて保存しますが、1週間くらいはサクサクなままです!
乾燥剤は100円ショップでも購入できるので、乾燥剤と一緒に保存してみてください。
パブロバは低カロリー?
パブロバはバターや小麦粉を使用しないため、低カロリーだと言われています。
卵白は卵1個分で17kcal、フルーツ50kcal弱なのでカロリーは低いです。
(いちご3粒、キウイ1/2個、ブルーベリー5粒で計算)
メレンゲに使う砂糖とホイップクリームはカロリーが高めなので、量を調整すればもっとカロリーオフすることも可能です。
ちなみに、
- ショートケーキ1つ 354kcal
- モンブラン1つ 408kcal
- チーズケーキ1つ 295kcal
なので、パブロバはカロリーが低めのスイーツと言えます。
※各ケーキのカロリーはカロリーSlismより
ちなみにこちらの記事で作ったパブロバは、トッピングも含めて1つ約265kcalでした。
今回はパブロバについてご紹介しました。
焼くのに時間はかかるものの簡単に作れるので、クッキーやカスタードなどで卵白が余ったら、ぜひパブロバを作ってみて下さい!