スコーンとは?名前の由来や歴史、腹割れの意味を紹介

スコーンとは?名前の由来や歴史、腹割れの意味を紹介

イギリスのアフタヌーンティーに欠かせないお菓子のひとつ、「スコーン」。

実はその名前の由来には、スコットランドの「運命の石」が関係しているという説があります。

今回は、スコーンの名前の由来や歴史、「狼の口」と呼ばれる腹割れの秘密、イギリスならではの食べ方をご紹介します。

目次

スコーンとは?

スコーンとオーブントレイ

スコーン(Scone)は、イギリス・スコットランド発祥とされる伝統的な焼き菓子です。

主に小麦粉・バター・牛乳・ベーキングパウダーなどで作られ、外はサクッ、中はふんわりとした食感が特徴。

甘さ控えめのものが多く、ジャムやクリームを添えて楽しむのが定番です。

イギリスでは紅茶のお供として親しまれ、アフタヌーンティーにも欠かせない存在となっています。

スコーンの名前の意味・由来

「スコーン」という名前の由来には、いくつかの説があります。

そのひとつが、スコットランドの「運命の石(Stone of Scone)」に由来するという説です。

運命の石は、スコットランドの歴代国王の戴冠式で使われてきた歴史ある石。

スコーンの石
座面の直下にスコーンの石が嵌め込まれた
エドワード王の椅子(Wikipediaより)

1296年にイングランドへ持ち去られ、1996年にスコットランドへ返還されました。

一方、中世オランダ語の「schoonbrood(上質なパン)」が語源という説もあります。

スコーンの発祥と歴史

スコーンの歴史は古く、16世紀初めのスコットランドには、すでにその名前の記録が残っています。

当時のスコーンは、現在のような厚みのある形ではなく、大きく平たい生地を鉄板で焼き、三角形に切り分けたものでした。

小麦粉や大麦粉などが使われ、パンに近い素朴な食べ物だったと考えられています。

現在のようなふっくらとしたスコーンが広まったのは、ベーキングパウダーが普及した19世紀頃。

オーブンで焼く製法も広まり、イギリスのお茶の時間に親しまれるお菓子へと変化していきました。

スコーンの「腹割れ」とは?

スコーン

スコーンの側面に、パカッと横向きの割れ目が入っているのを見たことはありませんか?

この割れ目は「腹割れ」と呼ばれ、その形から「狼の口(Wolf’s Mouth)」と呼ばれることもあります。

ちょっと怖そうな名前ですが、きれいに腹割れしたスコーンは、おいしそうに焼き上がった姿のひとつです。

なぜ腹割れができるの?

スコーンは、焼いている間にベーキングパウダーの働きなどで生地が膨らみ、その際に側面が割れることがあります。

生地をこねすぎず、冷たいバターを使うことなどが、ふっくらとした仕上がりにつながります。

ただし、腹割れがないからといって失敗ではありません。スコーンにはさまざまな形やレシピがあります。

食べるときは、腹割れに沿って手で横半分に割るのが一般的です。

イギリスとアメリカのスコーンの違い

チョコチップのアメリカンスコーン

スコーンは、イギリスとアメリカで少し特徴が異なります。

イギリス式スコーンは、丸く型抜きしたものが多く、甘さ控えめでシンプルな味わい。

ジャムやクロテッドクリームを添えて楽しむのが定番です。

一方、アメリカ式スコーンは、大きな三角形のものがよく知られています。

チョコチップやナッツ、フルーツを混ぜ込んだり、アイシングをかけたりと、甘めでバリエーション豊かなものが多いのが特徴です。

もちろん、それぞれにさまざまなレシピがありますが、食べ比べてみるのも面白そうです。

スコーンのおいしい食べ方

クリーム・ティーとは?

2種類のスコーンのクリームティーセット

イギリスのティールームで見かける「クリーム・ティー(Cream Tea)」。

クリーム入りの紅茶を想像してしまいますが、実はスコーンと紅茶のセットのことです。

スコーンには、ジャムと「クロテッドクリーム」を添えるのが定番。

クロテッドクリームは、イギリスで古くから親しまれている濃厚なクリームです。

乳脂肪分は約60%と、一般的なバターよりは低いものの、こっくりとした豊かな味わいが特徴です。

温かいスコーンにたっぷりのせて、紅茶と一緒に楽しみます。

ジャムとクリーム、どちらが先?

クリームとジャムとスコーン

実はイギリスには、ジャムとクリームをのせる順番をめぐる、ちょっとした論争があります。

イングランド南西部のデヴォン州とコーンウォール州では、伝統的な食べ方が異なるのです。

  • デヴォン式:クロテッドクリームを先に塗り、その上にジャム
  • コーンウォール式:ジャムを先に塗り、その上にクロテッドクリーム

どちらが正しいかについては、地元でも意見が分かれるのだとか。

ぜひ両方試して、お気に入りの食べ方を見つけてみてください。

まとめ

スコットランド生まれのスコーン。

名前の由来には歴史ある「運命の石」が関係しているという説があり、昔は鉄板で焼いた平たいパンのような食べ物だったと考えられています。

現在では、アフタヌーンティーに欠かせないお菓子として世界中で親しまれています。

次にスコーンを食べるときは、ぜひ「狼の口」と呼ばれる腹割れにも注目してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次