腕利きのアマチュアベイカーたちが、ベイキングの腕を競うイギリスの人気番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』。
今回はシーズン1の第4週、【プディング】がテーマの回をご紹介します。
今回のエピソードでは、
- オリジナルプディング
- レモンスフレ
- 3種のプディング
という3つのチャレンジに挑みました。
番組の流れ
各エピソードは3つのチャレンジから構成されています。
- オリジナルチャレンジ:参加者が事前に準備した自分のレシピで作るチャレンジ
- テクニカルチャレンジ:審査員が用意した最小限の指示だけで全員が同じレシピに挑むチャレンジ
- マスターピースチャレンジ:技術と創造性の集大成となる複雑なお菓子作りのチャレンジ
3つのチャレンジの後、その週の脱落者が発表されます。
それでは、実際の様子を見ていきましょう!
審査員・司会者

審査員
メアリー・ベリー

審査員
ポール・ハリウッド

司会
スー・パーキンス

司会
メル・ギェドロイツ
シーズン1のベイカー達

デイビッド
(起業家)

エド
(銀行の債権回収担当)

ジャス
(アシスタントクレジット管理)

ミランダ
(2児のママ/主婦)

ルース
(3児のママ/主婦)

チャレンジ①【オリジナルプディング】

第4週の会場は、ダービーシャーにあるプディングの聖地・ベイクウェル。
4週目最初のチャレンジは、オリジナルプディングです。
審査するのは、料理作家のメアリ・ベリーと一流ベイカーのポール・ハリウッド。

メアリーは「誰もが知ってる普通のプディングじゃなく工夫が必要。そして完璧であること。」と話しました。
ポールも「プディングの基本の知識が必要だ。基本を知らずにあれこれすると失敗する。」と話すように、基本の知識と技術、そしてセンスと創造力が必要になります。
作品と評価

エドが作ったのは、特製ソースのリンゴ&プラム・プディング。
デザインは好印象でしたが、ポールからは「やや生焼けだ」とも言われました。
メアリーからは「カラメルソースが薄く流れていく」と指摘されました。

ミランダが作ったのは、カラメルナッツのトフィー・プディング。
メアリーから「果実が沈んでないしソースもいい」と評価を受けましたが、ポールは「ナッツが合わない」と指摘。
メアリーは「私は好きよ」と話し、ポールも「生地が見事だ」と評価しました。

ジャスが作ったのは、トロピカルフルーツのトフィー・プディング。
盛り付け用に型で抜いたと説明するジャスに、「6等分するほうがずっといい」とメアリー。
味についても「味に深みがない」「パサつく」と厳しい評価となりました。

デイビッドが作ったのは、洋梨とクルミのプディング。
「心配していたとおり洋梨の水分が染み出した」と暗い表情のデイビッドでしたが、「外側の生地が焼けている」「そそられるわ」と見た目は好評。
ポールは「クルミがカラメル化していないが、味はとてもいい」、メアリーも「ほぼ完璧」と高く評価しました。

ルースが作ったのは、男の子が大好きだというピーチ&ブルーベリーのボーイベイト。
メアリーからは「意外な組み合わせだけど合う」、ポールからも「絶妙だ、風味も抜群」と高評価でした。
オリジナルチャレンジでは、ルース・デイビッド・ミランダが高評価。
一方、エドとジャスは低い評価となりました。
チャレンジ②【レモンスフレ】
次に行われたテクニカルチャレンジの課題は、メアリーのレモンスフレ。
材料のリストとカンタンな指示以外は、自分の経験や技術・知識が頼りです。
スフレのベストな状態は完成から2分以内のため、今回は1人ずつスタート時間をずらして行われました。

スフレを作るうえで、最も重要な材料は卵白。
卵白を混ぜすぎても混ぜなさすぎても上手くいかないため、卵白の混ぜ方がチャレンジのカギとなります。

デイビッドはココットの内側にバターを塗り、生地を入れたらたたいて空気を抜くという方法で勝負。
しかし、生地をオーブンに入れた後に卵黄を入れ忘れたことに気づきました。

焼くと卵白の気泡が膨張して生地が膨らみます。
しかし混ぜ方が悪いとしぼんでしまいます。
今回は出来上がった順にテント内で試食して審査が行われました。
順位

このチャレンジでは、見た目だけでなく、軽い食感で混ぜ方にムラがないか、焼きは十分か焼きすぎていないかなどを審査しました。
| 順位 | ベイカー |
|---|---|
| 1位 | ミランダ |
| 2位 | ジャス |
| 3位 | エド |
| 4位 | ルース |
| 5位 | デイビッド |
ミランダは「ほっとしたわ。明日失敗しなきゃ残れそう。」、ジャスは「2位よ!信じられないわ!」と喜びを語りました。
一方、デイビッドは「毎回問題点があって立て直さないといけない」と話しました。
チャレンジ③【3種のプディング】

最後に行われるマスターピースチャレンジの課題は、3種のプディング。
5時間でクランブル、パンを使ったプディング、スエットプディングを作り上げます。
このチャレンジでは、水分・食感・味だけでなく、見た目やレシピの独創性も問われます。
作品と評価

まずはジャスの作品から。
テント内で作ったマーマレードを使ったプディングは、「見た目に難がある」「水分が足りない」と指摘されましたが、味は爽やかで、メアリーも気に入った様子でした。
コンポートを入れたスエットプディングは、ポールから「味は良いが果実を入れるべき」と言われました。
パイナップルのクランブルは珍しい組み合わせでしたが、風味がいいと褒められました。

次はルースの作品。
ルバーブ・プディングは、淡い色と汁が効果的で見栄えも食感も褒められました。
ジンジャークランブルは、ポールから「ショウガはもっと少なくていい、リンゴが台無しだ」と指摘されました。
チェリーのプリンの女王(イギリス伝統のデザート)では、チェリーコンポートとメレンゲの間にマシュマロを入れるという斬新なアイデアを見せました。
「メレンゲも色合いも完璧」というメアリーに対し「味があまりしない」とポールは厳しい評価でした。

次はデイビッドの作品。
オーツとヘーゼルナッツをつかったクランブルは、風味がいい、美味しいと高評価。
作っている時に「パサつくわ」とメアリーが心配していたオレンジ・ベティは、パンで包んだことで「見た目が地味」と指摘され、中にはパン粉を使ったため「固い」と言われてしまいました。
洋梨のスエットプディングは「中が面白い」と褒められたものの、洋梨の固さや生地の質感を指摘されました。

次はミランダの作品。
ルバーブクランブルは「柔らかいが風味は良い」、プリンの女王はカスタードが少し浅いと言われたものの「味はいい、見事だ」と、どちらも高評価でした。
見た目に問題があったローリーポーリーは、「絶品だがチョコレートがくどい」「意外な組み合わせだけどよく出来ている」とまずまずの評価でした。

最後はエドの作品。
シナモンクランブルはポールから「色合いが薄いからまとまり感がない」、ブリオッシュプディングはメアリーから「私には物足りない」と言われてしまいました。
型から出せなくなるというアクシデントに見舞われたイチゴとルバーブのスエットプディングは、メアリーの予想通り、イチゴから出た水分が原因でした。
中のルバーブは固いままで焼きが足りず、珍しく全体的に低評価となってしまいました。
結果発表
シーズン1ではスターベイカーの発表はなく、脱落者が1人選ばれました。
脱落者

残念ながらデイビッドが脱落となりました。
これまで脱落を免れてきたデイビッドでしたが、テクニカルで材料を忘れたことが決定打となってしまいました。
終了後、デイビッドは「悔いが残るよ。優勝することより実力を存分に発揮したかった。その挑戦に失敗したことが悔やまれる。」と話しました。
デイビッドとともに脱落候補だったのはエド。
発表前に「奇跡が起きることを祈るだけだ。でも諦めた方が良いかも。」と話し、脱落は自分だと確信していたようです。
終了後、「次はミスは許されない。全力で挑まないとね。」と意気込みを語りました。
今回はブリティッシュ・ベイクオフ シーズン1の第4週をご紹介しました。
次回は、シーズン1の第5週・ペイストリーの回を紹介します。


