世界には、日本でも定番となったもの、まだ日本ではあまり知られていないもの、日本で誕生したもの、など様々なお菓子が存在します。
今回は、エイブルスキーバーをテーマに、由来や歴史、作り方などをご紹介します。
エイブルスキーバーはどこ生まれのお菓子?
エイブルスキーバー(Æbleskiver)は、デンマーク生まれの伝統的な菓子です。
小さな丸いパンケーキのような見た目で、ふんわりとした食感と甘さが特徴。
日本のたこ焼き器のような専用の鉄板を使って焼き上げられるため、見た目はたこ焼きにそっくりです。
イベントやパーティーで食べることが多く、スパイスの効いたホットワイン・グロッグ(Gløgg)とともに楽しむのが定番です。
主にクリスマスの時期に家庭で楽しまれることが多く、デンマーク人にとっては冬の風物詩といえる存在です。
エイブルスキーバーってどういう意味?
エイブルスキーバーとはデンマーク語でりんごのスライスという意味で、「Æble」はりんご、「skiver」はスライスや部分を意味しています。
名前の由来は、かつてのレシピでりんごのスライスを生地に包んで焼いていたことに由来します。
現在ではりんごを使わないレシピが一般的ですが、名前にはその歴史が反映されています。
エイブルスキーバーの由来・誕生の歴史
17世紀のエイブルスキーバーは上で紹介した通り、りんごのスライスをパンケーキ生地に浸して焼いたものでした。
その後、材料の多様化や調理器具の改良が進み、現在のような丸い形状と柔らかな生地に進化したと言われています。
エイブルスキーバーは祝祭日の定番料理として人気を集めましたが、春や初夏の祝祭日では保存用リンゴが不足する問題が発生しました。
そのため、リンゴを使わないレシピが考案されたと言われているそうです。
エイブルスキーブ・パンとは?
エイブルスキーバーを作る時に欠かせないエイブルスキーブ・パン。
日本人から見ると、完全にたこ焼き器ですね。
エイブルスキーブ・パンは伝熱性が良くなるように、鋳鉄製のものを使用するのが一般的で、銅製のものは飾りとして使われているそうです。
エイブルスキーバーの作り方
日本では馴染のないエイブルスキーバーですが、たこ焼き器があれば簡単に作ることができます。
今回はホットプレートに付属されていたたこ焼きプレートを使って、エイブルスキーバーを作ってみました。
今回はより手軽に作れるよう、ホットケーキミックスを使用しています。
作り方は、卵を卵黄と卵白に分けるものとわけないものがありますが、今回は卵黄と卵白に分けたレシピで作ってみました。
材料
- ホットケーキミックス 100g
- 卵 2個(卵黄と卵白に分ける)
- 生クリーム 100ml
- 砂糖 小さじ3
- 溶かしバター(無塩) 20g
- お好みのジャムやソース 適量
- 仕上げ用のパウダーシュガー 適量
手順
たこ焼きのようなキレイな球体にはならないので、球体にする場合はプレートに生地を少なめに入れて2つをくっつけるようにするのがオススメです。
作るときのコツ
メレンゲと生地を混ぜ合わせる時に、混ぜすぎてしまうとふわふわの食感になりません。
最初の1/3のメレンゲだけはしっかりと生地に馴染むように混ぜ合わせて、残りのメレンゲは混ぜすぎないようにするとふわふわに仕上がります。
メレンゲを作らないレシピもありますが、メレンゲを作って混ぜ合わせるとかなり軽い食感に仕上がるのでオススメです。
今回プレートで焼く際に、ホットケーキを焼くときのように表面が乾くのを待っていたら、表面に焼色が付きすぎてしまいました。
できるだけ弱火で様子を見ながら作ってみてください。
トッピングにおすすめのソースや具材は?
今回はトッピングにブルーベリージャムやパウダーシュガーを使用しましたが、エイブルスキーバーは様々なトッピングで楽しめます。
- ジャム(イチゴ・ラズベリー・リンゴなど)
- バニラアイスクリーム
- ホイップクリーム
- チョコレートソース
- キャラメルソース
- シナモンシュガー
デンマークでは、ジャムと粉砂糖の組み合わせが伝統的ですが、お好みに合わせてアレンジを楽しむのもおすすめです。
保存は冷凍がおすすめ
エイブルスキーバーはジップロックなどの袋に入れ、1ヶ月程度冷凍庫で保存が可能です。
冷凍しておけば、忙しい朝やちょっとしたおやつにも手軽に楽しめるのでおすすめです。
今回はエイブルスキーバーについてご紹介しました。
エイブルスキーバーは、デンマークのクリスマスに欠かせない温かみのあるお菓子です。
今年のクリスマスには、ぜひ手作りしてその魅力を体験してみてください!